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1あげる [2025/04/25 15:40] – [文型を使う上で理解が必要な情報] kaken1あげる [2025/12/02 13:46] (現在) – [機能1★: [与え手=主語]が[受け手=非主語]にあげる(さしあげる・やる)] kaken
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 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
-例1.(わたしは)(あなたに)誕生日プレゼントをあげたいんだけど、何がいい↗?→①\\ +例1.(わたしは)(あなたに)誕生日プレゼントを**あげたい**んだけど、何がいい↗?→①\\ 
-例2.(わたしは)田中さんに誕生日に花をあげる。→②\\ +例2.(わたしは)田中さんに誕生日に花を**あげる**。→②\\ 
-例3.(あなたは)田中さんに誕生日に何をあげますか。→③\\ +例3.(あなたは)田中さんに誕生日に何を**あげますか**。→③\\ 
-例4. 山本さんは山田さんに誕生日に本をあげた。→④\\+例4. 山本さんは山田さんに誕生日に本を**あげた**。→④\\
  
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
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 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:  === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:  ===
 **くれる(くださる):** \\ **くれる(くださる):** \\
-[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]にくれる(くださる)\\+**[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語(受け手)]にくれる(くださる)**\\
 ⑤与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑤与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
 ⑥与えて=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑥与えて=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
  \\  \\
 **もらう(いただく):**\\ **もらう(いただく):**\\
- [受け手=主語]が[与え手=非主語]に(/から)もらう(いただく)\\+ **[受け手=主語]が[与え手=非主語]に(/から)もらう(いただく)**\\
 ⑦受け手=わたし(1p.)←与え手=あなた(2p.)\\ ⑦受け手=わたし(1p.)←与え手=あなた(2p.)\\
 ⑧受けて=わたし(1p.)←与え手=~さん(3p.)\\ ⑧受けて=わたし(1p.)←与え手=~さん(3p.)\\
行 75: 行 75:
  
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例5.そのチョコレートを、1こ、くれる↗?→⑤\\ +例5.そのチョコレートを、1こ、**くれる**↗?→⑤\\ 
-例6.誕生日に田中さんがかばんをくれた。→⑥\\ +例6.誕生日に田中さんがかばんを**くれた**。→⑥\\ 
-例7.田中さんが娘にプレゼントをくれた。→⑥ \\ +例7.田中さんが(わたしの)娘にプレゼントを**くれた**。→⑥ \\ 
-例8.このゆびわ、20年前に、あなたに(/から)もらったんだけど、覚えてる↗?→⑦\\ +例8.このゆびわ、20年前に、あなたに(/から)**もらった**んだけど、覚えてる↗?→⑦\\ 
-例9.去年の誕生日に田中さんに(/から)花をもらった。→⑧\\ +例9.去年の誕生日に田中さんに(/から)花を**もらった**。→⑧\\ 
-例10.誕生日にプレゼントをもらいましたか。→⑨\\ +例10.誕生日にプレゼントを**もらいましたか**。→⑨\\ 
-例11.田中さんは山田さんに(/から)花の絵をもらった。→⑩\\+例11.田中さんは山田さんに(/から)花の絵を**もらった**。→⑩\\
  
 +<color #ff7f27> **誤用例:** </color>\\
 +1.**その項目を使うべきでないところで使っている**\\
 + 例)先生は 学生に 宿題を <color #ed1c24><del>**<color #ff7f27>あげました</color>**</del></color>(誤用)。→先生は 学生に 宿題を<color #ed1c24>**<color #ff7f27>出しました</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉日本語では、「宿題をあげる」のではなく、「**宿題を出す**」と言う。\\
 + 例)友だちが (私に) テレビを<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>あげた</color></del>**</color>(誤用)。→友だちが (私に) テレビを<color #ed1c24>**<color #ff7f27>くれた</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「くれる」)「友だち」(3人称)が与え手=主語、「私」(1人称)が受け手=非主語の場合、「**くれる**」を使う。\\
 + 例)私は子どもにキャンディを<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>さしあげた</color></del>**</color>(誤用)。→私は子どもにキャンディを<color #ed1c24>**<color #ff7f27>あげた</color>**</color>/**<color #ff7f27>やった</color>**。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「目上/目下」とコラム)「私」が与え手・目上、「子ども」が受け手・目下の場合、「さしあげる」は使えない。\\
 +
 +2.**その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)**\\
 + 例)<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>友だちが私にプレゼントをもらった</color></del>**</color>(誤用)。→**<color #ff7f27>私は友だちにプレゼントをあげた</color>**。\\
 +   ※〈解説〉「私」が与え手の場合は、「私」は主語になる。\\
 + 例)私は花子さんに本を<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>くれた</color></del>**</color>(誤用)。→私は花子さんに本を<color #ed1c24>**<color #ff7f27>あげた</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「くれる」)「くれる」を使うとき、「私」以外の人が主語になる。「私」は非主語になる。\\
 +  
 ====== コラム ====== ====== コラム ======
 **➣さしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\ **➣さしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\
-例)(わたしは)先生に国のおみやげをさしあげました。\\+例)(わたしは)先生に国のおみやげを**さしあげました**。\\
 \\ \\
 **➣やる:[与え手=主語=目上の人]、[受け手=非主語=動物、植物、目下の人]**\\ **➣やる:[与え手=主語=目上の人]、[受け手=非主語=動物、植物、目下の人]**\\
-例)いぬにエサをやる。\\ +例)いぬにエサを**やる**。\\ 
-例)花に水をやる。\\ +例)花に水を**やる**。\\ 
-例)子どもにおかしをやる。\\+例)子どもにおかしを**やる**。\\
 \\ \\
 **➣省略**\\ **➣省略**\\
-「あなた」ということばは使わない。→cf.例1\\ +「あなた」ということばは使わない。→cf.例1、例3、例5\\ 
-「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1、例2\\+「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1、例2、例5、例6、例8,例9\\
  
 ====== 確認問題 ======  ====== 確認問題 ====== 
1あげる.1745563224.txt.gz · 最終更新: 2025/04/25 15:40 by kaken

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