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43だろう

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43だろう [2024/01/24 14:44] – [コラム➣] kaken43だろう [2024/03/01 16:08] (現在) kaken
行 2: 行 2:
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:3\\ 1.旧JLPT該当級:3\\
-2.品詞:助動詞\\ +2.品詞:助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-3.前接:N、V/A普通形(A<del>な</del>) \\+3.前接:N(名詞)、V(動詞)/A(形容詞)普通形[[文体|⑩[文体]]](A<del>な</del>) \\
 4.意味:話し手の推測(根拠があってもなくてもよい) 4.意味:話し手の推測(根拠があってもなくてもよい)
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
行 9: 行 9:
 ・と思う[[68と思う|68[と思う]]]\\ ・と思う[[68と思う|68[と思う]]]\\
 ・かもしれない[[14かもしれない|14[かもしれない]]]\\ ・かもしれない[[14かもしれない|14[かもしれない]]]\\
-・そうだ【様態】[[34そうだ①|34[そうだ]①]]+・そうだ【様態】[[34そうだ_様態_①|34[そうだ]①]]
 ===== 機能 ===== ===== 機能 =====
-==== 機能1 ★:話し手の推測 ==== +==== 機能1 ★話し手の推測 ==== 
-=== 機能1用例===+=== 機能1用例: ===
 例1.あの人は外国人だろう。 \\ 例1.あの人は外国人だろう。 \\
 例2.あの人は日本人じゃないだろう。 \\ 例2.あの人は日本人じゃないだろう。 \\
 例3.田中さんはやさいがきらいだろう。 \\ 例3.田中さんはやさいがきらいだろう。 \\
 例4.きょう、雨がふるだろう。 例4.きょう、雨がふるだろう。
-=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型===+=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・でしょう\\ ・でしょう\\
 ・と思う\\ ・と思う\\
 ・かもしれない\\ ・かもしれない\\
 ・そうだ【様態】\\ ・そうだ【様態】\\
-=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い=== +=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === 
-**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想**が +**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が** 
-**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。 \\+**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例6 \\ 
 +普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\
 例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\ 例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\
-例6.#田中さんは家にいるだろうし、ないだろう。\\+例6.#雨が降るだろうし、降らないだろう。\\
 \\ \\
-**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「だろう」よりていねいな。\\+**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例8\\ 
 +「だろう」よりていねいな話しことば。\\ 
 +例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\ 
 +例8.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。\\
 \\ \\
 **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\ **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\
-7.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\+9.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\
 \\ \\
-**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。 \\ +**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。→例11 \\ 
-8.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ +10.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ 
-9田中さんは家にいるかもしれないし、ないかもしれない。\\+11雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。\\
 \\ \\
 **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\ **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\
-「**Vそうだ**」:①話し手の判断・予想\\ +「**Vそうだ**」:①話し手の判断・予想→例12、例14\\ 
-         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ +         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】→例13\\ 
-「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測\\ +「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測→例15、例16\\ 
-10.きょう、雨が降りそうだ。\\ +12.きょう、雨が降りそうだ。\\ 
-11.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\ +13.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\ 
-12.このパソコンは古いですが、まだ使えそうです。\\ +14.このパソコンは古いですが、まだ使えそうです。\\ 
-13.このケーキはおいしそうだ。\\ +15.このケーキはおいしそうだ。\\ 
-14.田中さんは、ひまそうだ。 +16.田中さんは、ひまそうだ。 
-==== 機能2★確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== +==== 機能2★: 確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== 
-=== 機能2用例=== +=== 機能2用例: === 
-15.このくだものはおいしいだろう。↗ +17.このくだものはおいしいだろう。↗ 
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型===+=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・でしょう  ・でしょう 
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い===  +=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===  
-「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな。 +「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな話しことば。また、話しことばでは主に男性が使う「だろう」となることもある。 
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例=== +=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 
-16.このくだものはおいしいでしょう。↗\\ +18.このくだものはおいしいでしょう。↗\\ 
-17.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くでしょう。↗+19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くでしょう。↗
 ===== コラム➣ ===== ===== コラム➣ =====
 ➣「だろう」と間違いやすい文型:「はずだ」\\ ➣「だろう」と間違いやすい文型:「はずだ」\\
43だろう.1706075049.txt.gz · 最終更新: 2024/01/24 14:44 by kaken

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