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43だろう

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43だろう [2024/01/28 14:28] – [機能1 ★:話し手の推測] kaken43だろう [2024/03/01 16:08] (現在) kaken
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 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:3\\ 1.旧JLPT該当級:3\\
-2.品詞:助動詞\\ +2.品詞:助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-3.前接:N、V/A普通形(A<del>な</del>) \\+3.前接:N(名詞)、V(動詞)/A(形容詞)普通形[[文体|⑩[文体]]](A<del>な</del>) \\
 4.意味:話し手の推測(根拠があってもなくてもよい) 4.意味:話し手の推測(根拠があってもなくてもよい)
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
行 24: 行 24:
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 **だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が** **だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が**
-**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。 \\+**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例6 \\ 
 +普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\
 例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\ 例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\
-例6.#田中さんは家にいるだろうし、ないだろう。\\+例6.#雨が降るだろうし、降らないだろう。\\
 \\ \\
-**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「だろう」よりていねいな。\\+**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例8\\ 
 +「だろう」よりていねいな話しことば。\\
 例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\ 例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\
-例8.#田中さんは家にいるでしょうし、ないでしょう。\\+例8.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。\\
 \\ \\
 **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\ **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\
 例9.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\ 例9.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\
 \\ \\
-**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。 \\+**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。→例11 \\
 例10.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ 例10.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\
-例11.田中さんは家にいるかもしれないし、ないかもしれない。\\+例11.雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。\\
 \\ \\
 **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\ **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\
-「**Vそうだ**」:①話し手の判断・予想\\ +「**Vそうだ**」:①話し手の判断・予想→例12、例14\\ 
-         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ +         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】→例13\\ 
-「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測\\+「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測→例15、例16\\
 例12.きょう、雨が降りそうだ。\\ 例12.きょう、雨が降りそうだ。\\
 例13.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\ 例13.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\
行 48: 行 50:
 例15.このケーキはおいしそうだ。\\ 例15.このケーキはおいしそうだ。\\
 例16.田中さんは、ひまそうだ。 例16.田中さんは、ひまそうだ。
-==== 機能2★確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== +==== 機能2★: 確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== 
-=== 機能2用例===+=== 機能2用例: ===
 例17.このくだものはおいしいだろう。↗ 例17.このくだものはおいしいだろう。↗
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型===+=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・でしょう  ・でしょう 
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い===  +=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===  
-「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな。 +「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな話しことば。また、話しことばでは主に男性が使う「だろう」となることもある。 
-=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例===+=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
 例18.このくだものはおいしいでしょう。↗\\ 例18.このくだものはおいしいでしょう。↗\\
 例19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くでしょう。↗ 例19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くでしょう。↗
43だろう.1706419703.txt.gz · 最終更新: 2024/01/28 14:28 by kaken

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