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初級日本語文法の総まとめ

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48vてあげる

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 ====== 48[Vてあげる](Vてさしあげる、Vてやる) ====== ====== 48[Vてあげる](Vてさしあげる、Vてやる) ======
-cf.[[⑦授受動詞|[授受動詞] ]]+cf.[[⑦授受動詞|[授受動詞] ]]
  
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
行 36: 行 36:
 ・**視点/共感**\\ ・**視点/共感**\\
  視点=話し手の立場がおかれている場所\\  視点=話し手の立場がおかれている場所\\
-    例)友だちが**__(私の子ども__**にくれた。\\ +    例)**__(あなたは)__**山田さん買ってあげますか。\\ 
-        ** 話し手の立場・視点** +     ** 話し手の立場・視点**
  
 ・**本動詞(単純動詞)と補助動詞(複合動詞)**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\ ・**本動詞(単純動詞)と補助動詞(複合動詞)**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\
行 51: 行 51:
 ③与え手=あなた(2p.)→受け手=~さん(3p.)\\ ③与え手=あなた(2p.)→受け手=~さん(3p.)\\
 ④与え手=~さん(3p.)→受け手=~さん(3p.) \\ ④与え手=~さん(3p.)→受け手=~さん(3p.) \\
-==== 機能1用例: ==== +=== 機能1用例: === 
-例1.(わたしは)(あなたに)料理を手伝ってあげるよ。→①\\ +例1.(わたしは)(あなたに/あなたのために)料理を**手伝ってあげる**よ。→①\\ 
-例2.(わたしは)田中さんに英語を教えてあげた。→②\\ +例2.(わたしは)田中さんに英語を**教えてあげた**。→②\\ 
-例3.(あなたは)山田さんに誕生日に何を買ってあげますか。→③\\ +例3.(あなたは)山田さんに誕生日に何を**買ってあげますか**。→③\\ 
-例4. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを買ってあげた。→④\\ +例4. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを**買ってあげた**。→④\\ 
-==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ====+=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vてくれる(Vてくださる)\\ ・Vてくれる(Vてくださる)\\
 ・Vてもらう(Vていただく)\\ ・Vてもらう(Vていただく)\\
 ・お~する【謙譲語】\\ ・お~する【謙譲語】\\
-==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:  ====+=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:  ===
 **Vてくれる(Vてくださる):** \\ **Vてくれる(Vてくださる):** \\
-**[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]に(/のために)~を~てくれる(くださる)**\\+**[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語(受け手)]に(/のために)~を~てくれる(くださる)**\\
 ⑤与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑤与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
 ⑥与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑥与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
行 77: 行 77:
  
  
-==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ==== +=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 
-例5.ペン、貸してくれる?→⑤\\ +例5.ペン、**貸してくれる**?→⑤\\ 
-例6.誕生日に母がネックレスを買ってくれた。→⑥\\ +例6.誕生日に母がネックレスを**買ってくれた**。→⑥\\ 
-例7.ジョンさんが(の)娘に英語を教えてくれた。→⑥\\ +例7.ジョンさんが(わたしの)娘に英語を**教えてくれた**。→⑥\\ 
-例8.夫が私のために旅行を計画してくれた。→⑥\\+例8.夫が私のために旅行を**計画してくれた**。→⑥\\
 \\ \\
-例9.20年前に、あなたに買ってもらったゆびわ、今でも大切にしている。→⑦\\ +例9.20年前に、あなたに**買ってもらった**ゆびわ、今でも大切にしている。→⑦\\ 
-例10.このゆびわは去年の誕生日に主人に買ってもらった。→⑧\\ +例10.このゆびわは去年の誕生日に主人に**買ってもらった**。→⑧\\ 
-例11.漢字はだれに教えてもらいましたか。→⑨\\ +例11.漢字はだれに**教えてもらいましたか**。→⑨\\ 
-例12.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を手伝ってもらいました。→⑩\\+例12.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を**手伝ってもらいました**。→⑩\\
 \\ \\
-例13.先生、荷物をお持ちしましょうか。→⑪\\+例13.先生、荷物を**お持ちしましょうか**。→⑪\\
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
 ➣**Vてさしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\ ➣**Vてさしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\
-例)(わたし→目上の人)【申し出】手伝ってしあげましょうか。\\+例)(わたし→(たとえば)年配の人)【申し出】手伝ってしあげましょうか。\\
  
 ➣**Vてやる:[与え手=主語=目上の人]、[受け手=非主語=動物、植物、目下の人]**\\ ➣**Vてやる:[与え手=主語=目上の人]、[受け手=非主語=動物、植物、目下の人]**\\
行 97: 行 97:
  
 ➣**省略**\\ ➣**省略**\\
-「あなた」ということばは使わない。\\ +「あなた」ということばは使わない。→cf.例1、例3、例5,例11\\ 
-「わたし」ということばはよく省略される。\\+「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1,例2、例5、例6、例9、例10\\
  
 ===== 確認問題 ===== ===== 確認問題 =====
-1 子どもに勉強を手伝って{a.さしあげた  b.やった}。\\ +1 子どもに勉強を手伝って{a.さしあげた   b.やった}。\\ 
-2 夫{a.のために b.}べんとうを作ってあげた。\\+2 夫{a.に b.}べんとうを作ってあげた。\\
 3 漢字の読みかたがわからなかったので、日本人の友だち{a.が b.に}教えてもらった。\\ 3 漢字の読みかたがわからなかったので、日本人の友だち{a.が b.に}教えてもらった。\\
  
48vてあげる.1709183237.txt.gz · 最終更新: 2024/02/29 14:07 by kaken

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