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初級日本語文法の総まとめ

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68と思う

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68と思う [2024/01/28 17:31] – [文型を使う上で理解が必要な情報] kaken68と思う [2025/05/06 15:28] (現在) – [コラム] kaken
行 2: 行 2:
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:4 \\ 1.旧JLPT該当級:4 \\
-2.品詞:文型 \\ +2.品詞:文型 [[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-3.前接:普通形 \\+3.前接:普通形[[文体|⑩[文体]]] \\
 4.意味:意見、判断 4.意味:意見、判断
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
行 10: 行 10:
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
 ・**主語の人称**\\ ・**主語の人称**\\
- 一人称=わたし \\ + 一人称(1p.)=わたし \\ 
- 三人称=~さん+ 三人称(3p.)=~さん
 ===== 機能 ===== ===== 機能 =====
 ==== 機能1★:意見、判断 ==== ==== 機能1★:意見、判断 ====
 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
-例1.きょう、雨がふると思う。 \\ +例1.きょう、雨がふる**と思う**。 \\ 
-例2.あの人は日本人じゃないと思う。 \\ +例2.あの人は日本人じゃない**と思う**。 \\ 
-例3.山田さんはまだ学生だと思う。+例3.山田さんはまだ学生だ**と思う**
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・だろう/でしょう\\ ・だろう/でしょう\\
行 23: 行 23:
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\ **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\
-例4.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】\\+例4.田中さんは家にいる**と思う**。【話し手の主観的な考え】\\
 \\ \\
-**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想が正しいと話し手が思っている**ときに使う。 \\ +**だろう:**話し手の推量話し手があることを根拠として予想していることを言うときに使う。**<color #00a2e8>話し手の予想********正しいと話し手が思ってい****</color>**ときに使う。<color #ed1c24>「**あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない**</color>。→例6 \\ 
-例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\ +普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\ 
-例6.#田中さんは家にいるだろうし、ないだろう。\\+☞**#**:非文(正しくない文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
 +例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**だろう**【話し手の推量】。 \\ 
 +例6.#雨が降るだろうし、降らないだろう。×\\
 \\ \\
-**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想が正しいと話し手が思っている**ときに使う。「だろう」よりていねいな。\\ +**でしょう:**話し手の推量話し手があることを根拠として予想していることを言うときに使う。**<color #00a2e8>話し手の予想が正しいと話し手が思っ****ている</color>**ときに使う。**<color #ed1c24>「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない</color>**。→例8\\ 
-例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\ +「だろう」よりていねいな話しことば。\\ 
-例8.#田中さんは家にいるょういないょう。\\+例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**でしょう**【話し手の推量】。 \\ 
 +例8.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。×\\ 
 +\\ 
 +**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、**<color #ed1c24>「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える</color>**。→例10 \\ 
 +例9.田中さんは家にいる**かもれない**【あることの可能性についての話手の推量】。 \\ 
 +例10.雨が**降るかもしれな**し、**降らないかもれない**。\\
 \\ \\
-**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。 \\ 
-例9.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ 
-例10.田中さんは家にいるかもしれないし、いないかもしれない。 
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
 ➣「と思う」と「と思っている」 \\ ➣「と思う」と「と思っている」 \\
 ・「**と思う**」\\ ・「**と思う**」\\
-①一人称(=わたし)の意見、判断 \\+①一人称=わたしの意見、判断 \\
 例)(**わたしは**)雨がふると**思う**。\\ 例)(**わたしは**)雨がふると**思う**。\\
 ②発話時(=今)の意見、判断\\ ②発話時(=今)の意見、判断\\
行 45: 行 49:
 雨がふると**(今)思う**。\\ 雨がふると**(今)思う**。\\
 \\ \\
-・「**と思ている**」 \\ +・「**と思ている**」 \\ 
-①一人称(=わたし)または~さんの意見判断 \\ +①一人称=わたし)の意見・判断、または~さんの意見判断、感情 \\ 
-例)(**わたしは**)雨がふると**思っている**。 \\ +例)(**わたしは**)雨がふると**思っている**。→意見・判断 \\ 
-例)**田中さんは**、雨がふると**思っている**。 \\+例)**田中さんは**、雨がふると**思っている**。→意見・判断\\ 
 +例)**田中さんは**、会社の仕事は楽しいと**思っている**。→感情\\ 
 +※第三者(~さん)の感情には「と**思っている**」を使わなければならない。\\
 ②過去から持ち続けている意見、判断\\ ②過去から持ち続けている意見、判断\\
 例)きょう、雨がふると**(前から)思っている**。 例)きょう、雨がふると**(前から)思っている**。
行 56: 行 62:
 ③木村さんは、リサさんがジョンさんのガールフレンドだと{a.思う b.思っている}。 ③木村さんは、リサさんがジョンさんのガールフレンドだと{a.思う b.思っている}。
 ===== 確認問題の説明 ===== ===== 確認問題の説明 =====
-1 cf. 基本情報 \\ +1 cf. 基本情報・前接 \\ 
-2 cf. 基本情報 \\+2 cf. 基本情報・前接 \\
 3 cf. コラム 3 cf. コラム
68と思う.1706430671.txt.gz · 最終更新: 2024/01/28 17:31 by kaken

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