====== 11[が]① ======
===== 基本情報 =====
1.旧JLPT該当級:4\\
2.品詞: 助詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
3.前接: N (名詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
4.意味: 1主格(主語)\\
2動きの対象(目的語)\\
[[用語の説明|【用語の説明】]]
===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
・1助詞「は」[[88は|88[は] ]]\\
・2助詞「を」[[120を|120[を]]]\\
===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
・**新しい情報 /古い情報**\\
主語=古い情報 [助詞] 述語=新しい情報\\
主語=新しい情報[助詞] 述語=古い情報\\
===== 機能 =====
==== 機能1:主語(主格) ====
==== 用法1★:主語(主格)=新しい情報 ====
主語=新しい情報**[が]**述語=古い情報\\
=== 機能1用法1用例: ===
例1.田中さんが先生だ。\\
例2.子どもがにわで遊んでいる。\\
=== 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型: ===
・助詞「は」
=== 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
例3.田中さんは先生だ。\\
例4.子どもはにわで遊んでいる。\\
=== 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**助詞[が]:①主語=新しい情報(主語にQW)/述語=古い情報**\\
**②文=新しい情報**\\
①__**田中さん**__が__先生__だ。 ← **だれ**が先生?\\
主語 述語\\
**新しい情報** 古い情報\\
①__**子ども**__が__にわで遊んでいる__。 ← **だれ**がにわで遊んでいる?\\
主語 述語\\
**新しい情報** 古い情報\\
②__**子どもがにわで遊んでいる**__。 ← 何が起きている?\\
**新しい情報** \\
**助詞[は]:主語・主題=古い情報/述語=新しい情報(述語にQW)** \\
__田中さん__は__**先生**__だ。 ← 田中さんは**何**?\\
主語 述語\\
古い情報 **新しい情報**\\
__子ども__は__**にわで遊んでいる**__。← 子どもは**何****をしている**?/子どもは**どこ**で遊んでいる?\\
主語 述語\\
古い情報 **新しい情報**
==== 用法2★★:おどろき ====
=== 機能1用法2用例: ===
例5.あっ、ねずみがいる! ← おどろき\\
==== 機能2★:動きの対象(目的語) ====
=== 機能2用例: ===
例6. 田中さんは**歌**が上手だ。\\
例7.わたしは**くだもの**が好きだ。\\
例8.わたしは**水**が飲みたい。\\
例9.アンさんは**日本語**ができる。\\
例10.ヤンさんは**日本語**がわかる。\\
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
・助詞「を」\\
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**※一般的に、動きの対象に助詞「を」を使う。**\\
例11.くだものを食べる。\\
例12.日本語を話す。\\
例13.水を飲む。\\
\\
**※対象に助詞「が」を使うのは次の場合:**\\
①能力を表す形容詞(上手、下手、得意、苦手 など) ⇒ 例6.\\
②感情を表す形容詞(好き、きらい、ほしい など) ⇒ 例7.\\
③Vたい ⇒ 例8.\\
④可能V (できる、Vれる/Vられる など) ⇒ 例9.\\
⑤感覚V (見える、聞こえる、わかる など) ⇒ 例10.\\
===== コラム =====
➣「(場所)に__**(N)が**__ある/いる」と「(N)は__**(場所)に**__ある/いる」\\
**新しい情報** **新しい情報**\\
\\
例)つくえの上**に**パソコン**が**ある。 ← つくえの上に**何が**ある?\\
例)部屋**に**犬**が**いる。 ← 部屋に**何が**いる?\\
例)パソコン**は**つくえの上**に**ある。 ← パソコン**は****どこに**ある?\\
例)犬**は**部屋**に**いる。 ← 犬**は****どこに**いる?\\
\\
➣「**N1はN2が**~」文:N2はN1の部分や特徴\\
例)東京(N1)は物価(N2)が高いです。 ×東京の物価が高いです。\\
例)北海道(N1)は冬(N2)が寒いです。 ×北海道の冬が寒いです。\\
例)田中さん(N1)は髪(N2)が長いです。 ×田中さんの髪が長いです。\\
例)日本語(N1)は漢字(N2)が難しいです。 ×日本語の漢字が難しいです。\\
➣「**主語(主体)に**」cf.[[80に|80[に] ]](機能7:動作の主体)\\
※主体に「**に**」を使う場合:\\
・所有の所有者=人\\
例)わたし**に**(は)夢がある。→**わたしの**夢\\
・述語[[用語の説明|【用語の説明】]]に「可能」、「思考」(「わかる」など)、「感覚」(「感じる」など)の動詞が使われる文\\
例)田中さん**に**(は)そんなことは**できない**。\\
・「受け身」文、「使役の受け身」文、「Vてもらう」文の主体\\
例)弟は母**に**叱られた。⇔母**が/は**弟を叱った。\\
\\
➣主節と従属節の主語が異なる場合、従属節の主語に「が」を使う。[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\
例)__これ__**は**__母__**が**くれたプレゼントです。 \\
これ=主節の主語 \\
母=従属節の主語\\
===== 確認問題 =====
1 どの人{a.は b.が}田中さんですか。\\
2 お誕生日{a.は b.が}いつですか。\\
3 あの家{a.は b.が}窓{a.の b.が}大きいです。\\
4 あそこに、お金{a.は b.が}落ちています!\\
5 新しいパソコン{a.を b.が}欲しいです。\\
===== 確認問題の説明 =====
1 cf.機能1用法1\\
2 cf.機能1用法1\\
3 cf. コラム\\
4 cf.機能1用法2\\
5 cf.機能2\\