====== 119[Vる] ======
===== 基本情報 =====
旧JLPT該当級:4\\
品詞:助動詞(**る**形=辞書形)[[用語の説明|【用語の説明】]][[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]\\
前接:ー \\
意味:1(非過去)未来 \\
2(非過去)くりかえし \\
3(非過去)現在
===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
・1、3Vた[[36vた|36[Vた]]]\\
・1、2、3Vている[[51vている|51 [Vている]]]\\
・1、2、3Vない[[72vない|72[Vない]]]
===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
・**動詞のグループ(辞書形)**\\
動詞グループ1 \\
・か**う**、ま**つ**、と**る** など \\
・よ**む**、よ**ぶ**、し**ぬ** など \\
・か**く**、およ**ぐ** など \\
・はな**す** など\\
動詞グループ2 \\
・たべ**る**、ね**る** など \\
・み**る**、おき**る** など \\
動詞グループ3\\
・する \\
・くる\\
\\
・**動詞のタイプ**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\
1)動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞、②動きが短い動詞 \\
2)動きがない動詞
===== 機能 =====
==== 機能1★: (動きがある動詞/動きがない動詞)未来 ====
=== 機能1用例: ===
例1.来月、旅行に行く。 \\
例2.田中さんはこれからごはんを食べる。 \\
例3.日よう日、映画を見る。 \\
例4.そとの電気は、(これから)7時につく。 \\
例5.先生はこれからしばらく研究室にいる。
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
・Vた\\
・Vている\\
・Vない
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
例6.田中さんは、さっき、ごはんを食べた。 \\
例7.部屋の電気がついた。 \\
例8.山田さんの家に犬がいた。 \\
例9.田中さんは、(今)ごはんを食べている。\\
例10.となりの部屋の電気がついている。\\
例11.来週の旅行に行かない。\\
例12.あした、ここにはだれもいない。
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**Vる:** Vの動きをこれからする/状態がこれから存在する→例1-5 \\
**Vた:**Vの動き/状態が完了した→例6-8\\
**V ている:** Vの動きがいま続いている \\
①動きがしばらく続く動詞:動きが続いている→例9 \\
②動きが短い動詞:結果が続いている→例10\\
**Vない**:Vの動きをこれからしない/Vの状態はこれから存在しない→例11、例12
==== 機能2★:(動きがある動詞/動きがない動詞)くりかえし(いつも、毎日・・・)====
=== 機能2用例: ===
例13.毎日、6時に起きる。\\
例14.朝、いつもパンを食べる。\\
例15.田中さんはいつも勉強する。 \\
例16.そとの電気は、(いつも)7時につく。 \\
例17.先生はいつも研究室にいる。
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
・Vている \\
①動きがしばらく続く動詞:動きのくりかえし \\
②動きが短い動詞:結果のくりかえし\\
・Vない
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
例18.朝、いつもパンを食べている。→① \\
例19.田中さんはいつも勉強している。→① \\
例20.この部屋の電気は、いつも、消えている。→②\\
例21.私は、いつも朝ごはんを食べない。\\
例22.この部屋の電気はいつもつかない。\\
例23.この部屋に、いつもいすがない。
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**「Vている」**:\\
※**動きがしばらく続く動詞**に関しては、VているとVるの大きな違いはないが、「最近」を使うと、 「V ている」のほうがいい。 \\
例24.田中さんは、最近、フランス語を勉強している。\\
※**動きが短い動詞**に関しては、**Vている**は結果のくりかえしを表すことができる(例20)が、 **Vる**は動きの瞬間しか表せない(例25)。\\
例25.この部屋の電気は、いつも、消える。\\
\\
**「Vない」**:いつも/よく/ときどき、Vの動きをしない/Vの存在がない
==== 機能3★:(動きがない動詞)現在 ====
=== 機能3用例: ===
例26.部屋にいすが4つある。 \\
例27.学生は研究室にいる。\\
=== 機能3と使い分けが必要な文法・文型: ===
・Vた\\
・Vている\\
・Vていない/Vない
=== 機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
例28.田中さんは、さっき、ごはんを食べた。 \\
例29.田中さんは、今、映画を見ている。\\
例30.この部屋の電気は、今、消えている。\\
例31.田中さんは、今、テレビを見ていない。\\
例32.この部屋の電気がついていない。\\
例33.この部屋にいすがない。
=== 機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**Vた:**Vの状態が完了した→例28\\
**Vる:**Vの状態がいま存在する(動きがない動詞)→例26、例27\\
**Vている:**Vの動きがいま続いている(動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞)→例29\\
Vの結果がいま続いている(動きがある動詞:②動きが短い動詞)→例30\\
**Vていない:**Vの動きがいま続いていない(動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞)→例31\\
Vの結果がいま続いていない(動きがある動詞:②動きが短い動詞)→例32\\
**Vない:**Vの状態がいま存在しない(動きがない動詞)→例33\\
\\
**「Vる」と「Vている」**
^ ^ Vる:意味/機能 ^^^ Vている:意味/機能 ^
^:::^ 未来\\ (これから) ^ くりかえし\\ (いつも、よく など) ^ 現在 ^ 現在 ^
^動きがしばらく続く動詞| 〇\\ (たべる) | 〇\\ (たべる) | × | 〇\\ 動きが今続いている(たべている) |
^動きが短い動詞| 〇\\ (つく) | 〇\\ (つく) | × | 〇\\ 結果状態が今続いている(ついている) |
^動きがない動詞| 〇\\ (いる) | 〇\\ (いる) | 〇\\ (いる) | × |
===== コラム =====
➣「Vる」(辞書形)は「Vます」の普通形である。くだけた会話では、「Vる」は「Vます」の代わりに使われる。\\
\\
➣「Vる」(辞書形)の文型\\
**・Vるの** \\
例)日本語は聞**くの**がむずかしい。 \\
**・Vること** \\
例)私のしゅみは映画を見**ること**です。 \\
**・Vることがある** \\
例)一人で旅行に行**くことがある**。