====== 38[だけ] ====== ===== 基本情報 ===== 旧JLPT該当級:4\\ 品詞: 取り立て助詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 前接: N(名詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 意味: 限定 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ・しか(~ない)[[31しか_〜ない|31[しか(~ない)]]]\\ ・ばかり[[90ばかり|90[ばかり]]] ===== 機能 ===== ==== 機能1★: 限定 ==== === 機能1用例: === 例1.30分だけ勉強した。\\ 例2.パーティーには田中さんだけ来なかった。\\ 例3.デザートだけ食べた。  === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === ・しか(~ない)\\ ・ばかり === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 例4.30分しか勉強しなかった。\\ 例5.パーティーには田中さんしか来なかった。\\ 例6.子どもは甘いものばかり食べている。 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:  === **だけ**:限度(肯定的な述べ方)\\ 例)田中さんだけ来た。→他の人は来なかった。\\ **しか~ない**:限度(否定的な述べ方)→不十分である\\ 例)田中さんしか来なかった→他の人は来なかった。田中さんでは不十分だった。\\ **ばかり**:Nが多い\\ 例)甘いものばかり食べている。→食べているもので、甘いものが多い。\\ ※「**だけ**」と「**しか~ない**」の意味はほぼ同じだが、「限定」を強調したい場合は、「しか~ない」を使う。\\ 例)出発まで1分しかない。\\ ※「**だけ**」と「**ばかり**」は意味が似ているが、「だけ」は限定の意味を表し、「ばかり」は「限定」されていることが多いという意味を表す。 ===== コラム ===== ➣(N)名詞以外に\\ ・(A)「形容詞だけ」\\ 例)**ほしい**だけ買ってください\\ 例)**好きな**だけ食べてください。\\ ・(V)「動詞だけ」\\ 例)試験が終わった。あとは結果を**待つ**だけ。\\ \\ ➣**「だけ」+助詞**\\  「だけ**(が)**」     例)田中さんだけ(が)来た。\\  「だけ**(を)**」     例)お茶だけ(を)飲んだ。\\  「だけ**に**/**に**だけ」   例)田中さんだけにあげた/田中さんにだけあげた。\\  「だけ**と**/**と**だけ」   例)田中さんだけと遊んだ/田中さんとだけ遊んだ。\\  「だけ**から**/**から**だけ」 例)田中さんだけからプレゼントをもらった/田中さんからだけプレゼントをもらった。\\ \\ ※「最低限」を強調したい場合は、「だけは」を使う。\\ 例)母が時間をかけて作ったので、デザートだけは食べた。