====== 58[でしょう] ====== ===== 基本情報 ===== 1.旧JLPT該当級:4\\ 2.品詞:助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 3.前接:N(名詞)、V(動詞)/A(形容詞)普通形(※A)[[文体|⑩[文体]]] \\ 4.意味:話し手の推測(根拠があってもなくてもよい) ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ・だろう[[43だろう|43[だろう]]]\\ ・と思う[[68と思う|68[と思う]]]\\ ・かもしれない[[14かもしれない|14[かもしれない]]]\\ ・そうだ【様態】[[34そうだ_様態_①|34[そうだ]①]] ===== 機能 ===== ==== 機能1★:話し手の推測 ==== === 機能1用例: === 例1.あの人は外国人でしょう。 \\ 例2.あの人は日本人じゃないでしょう。 \\ 例3.田中さんはやさいがきらいでしょう。 \\ 例4.きょう、雨がふるでしょう。 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === ・だろう\\ ・と思う\\ ・かもしれない\\ ・そうだ【様態】 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === **でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例6\\ 「だろう」よりていねいな話しことば。\\ 例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\ 例6.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。\\ \\ **だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が** **正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例8\\ 普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\ 例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\ 例8.#雨が降るだろうし、降らないだろう。\\ \\ **かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。→例10 \\ 例9.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ 例10.雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。\\ \\ **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\ 例11.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\ \\ **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する・予想する。\\ 「**Vそうだ**」:①話し手の判断・予想→例12、例14\\         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】→例13\\ 「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測→例15、例16\\ 例12.きょう、雨が降りそうだ。\\ 例13.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\ 例14.このパソコンは古いですが、まだ使えそうです。\\ 例15.このケーキはおいしそうだ。\\ 例16.田中さんは、ひまそうだ。 ==== 機能2★:確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== === 機能2用例: === 例17.このくだものはおいしいでしょう。↗ === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === ・だろう === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === 「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな話しことば。また、話しことばでは主に男性が使う「だろう」となることもある。 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 例18.このくだものはおいしいだろう。↗ \\ 例19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くだろう。↗ ===== 確認問題 ===== 1 このドレスの色、{a.きれい b.きれいだ}でしょう。\\ 2 山田さんもパーティーに{a.来ました b.来た}でしょう。 \\ 3 あしたも{a.雨 b.雨だ}でしょう。 ===== 確認問題の説明 ===== 1 cf. 基本情報、前接 \\ 2 cf. 基本情報、前接 \\ 3 cf. 基本情報、前接