====== 70[とき(に)] ====== ===== 基本情報 ===== 1.旧JLPT該当級:4\\ 2.品詞: 接続詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 3.前接:N(名詞)**の** 、A(形容詞)**い**、**な**、V(動詞)**る**形/**た**形/**ている**形[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]][[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 4.意味: 時間 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ・Vるまえに[[98まえに|98[まえに]]]\\ ・Vたあとで[[2あとで|2[あと(で)]]]\\ ・Vてから[[53vてから|53[Vてから]]]\\ ・Vたら[[41たら|41[たら]]]\\ ・Vると[[65と_条件_②|65[と] ②]] ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\  前件=2節からなる複文の前の節\\  後件=2節からなる複文の後の節\\ ===== 機能 ===== ==== 機能1:時 ==== ==== 用法1★【同時】:Nのとき、A(い、な)とき、Vているとき/Vるとき/V(てい)たとき ==== === 機能1用法1用例: === 例1.子どものとき、よく友だちと外で遊んだ。\\ 例2.さびしいとき、家族に電話する。\\ 例3.ひまなとき、映画を見る。\\ 例4.私が勉強しているとき、弟がテレビを見ていた。\\ 例5.本を読むとき、めがねをかける。\\ 例6.きのう、おふろに入っていたとき、地震があった。 === 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型: === ・Vると === 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 例7.お酒を飲むと、顔が赤くなる。 === 機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === **Vる(Vた)とき**:時点を表し、その時点で(同時に)何が起きるかを示す。\\ **Vると**:条件(一般的条件(必然的な結果))または習慣・反復を表す\\ \\ 例)お酒を飲むとき、音楽を聴く。→「お酒を飲む」時点で音楽を聴く。\\ 例)お酒を飲むと、顔が赤くなる。(お酒を飲まなければ、顔が赤くならない)→「お酒を飲む」ことが「顔が赤くなる」条件\\                                      「お酒を飲む」、「いつも顔が赤くなる」\\ ==== 用法2★【V1をするまえにV2をする:V2→V1】:Vるとき ==== === 機能1用法2用例: === 例8.ごはんを食べるとき、「いただきます」と言います。\\ 例9.日本へ来るときに、おみやげを買った。 === 機能1用法2と使い分けが必要な文法・文型: === ・Vるまえに === 機能1用法2と使い分けが必要な文法・文型の用例 === 例10.ごはんを食べるまえに、「いただきます」と言います。\\ 例11.日本へ来るまえに、おみやげを買った。 === 機能1用法2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === 「**Vるとき**」と「**Vるまえに**」の大きな違いはない。ただ、「**Vるとき**」には、「同時」という意味もある。 ==== 用法3★【V1をしてからV2をする:V1→V2】:Vたとき ==== === 機能1用法3用例: === 例12.ごはんを食べたとき、「ごちそうさまです」と言います。\\ 例13.日本へ来たときに、おみやげを買った。 === 機能1用法3と使い分けが必要な文法・文型: === ・Vたあとで\\ ・Vてから\\ ・Vたら === 機能1用法3と使い分けが必要な文法・文型の違い: === **V1たときV2**:V1の時点のあと、V2****\\ **V1たあとでV2**:V1とV2の前後関係****\\ **V1てからV2**:V1とV2の継続****\\ **V1たらV2**:V1【条件】をすればV2をする**** === 機能1用法3と使い分けが必要な文法・文型の用例 === 例14.ごはんを食べたあとで、「ごちそうさまです」と言います。\\ →ごはんを食べる。そのあと、「ごちそうさまです」という。\\ 例15.ごはんを食べてから、「ごちそうさまです」と言いなさい。\\ →ごはんを食べてからでないと、「ごちそうさまです」とは言えない。\\ 例16.日本では、ごはんを食べたら、「ごちそうさまです」と言います。\\ →ごはんを食べることが「ごちそうさまです」をいうための条件。\\ ==== 用法4★★【V1をしたとき、それより前にV2が成立していた(過去完了):V2成立→V1】:Vたとき ==== === 機能1用法4用例: === 例17.教室に着いたとき、授業はもう始まっていた。\\ ===== コラム ===== ➣「とき」には、「ときに」、「とき(に)は」という形もある。「ときに」は一回的なできごとに使いやすい。「とき(に)は」対比のときに使う。\\ 例)子どものときに、愛犬が死んだ。→一回的なできごと\\ 例)子どものとき(に)は、愛犬が死んだ。→今ではなく、子どものとき\\ \\ ➣後件のテンス\\ 外国に行くとき、おみやげを**買う**。→外国に行くまえにおみやげを買う\\ 外国に行ったとき、おみやげを**買う**。→外国に行ってからおみやげを買う\\ 外国に行くとき、おみやげを**買った**。→以前、外国に行くまえにおみやげを買った\\ 外国に行ったとき、おみやげを**買った**。→以前、外国に行ってからおみやげを買った ===== 確認問題 ===== 1 東京に{a.行く b.行った}とき、東京タワーに登った。\\ 2 本を読み{a.おわったとき b.おわったら}、返してください。\\ 3 たいくつ{a.の b.な}とき電話をください。\\ 4 バスを{a.おりる b.おりた}とき、料金を払う。\\ ===== 確認問題の説明 ===== 1 cf.機能1用法3\\ 2 cf.機能1用法3\\ 3 cf.基本情報・前接\\ 4 cf.機能1用法2\\