====== 72[Vない] ======
===== 基本情報 =====
旧JLPT該当級:4 \\
品詞:助動詞(**ない**形)[[用語の説明|【用語の説明】]] \\
前接:ー \\
意味:否定
===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
・Vる[[119vる|119[Vる]]]\\
・Vず[[32vず|32[Vず]]]
===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
**動詞のグループ(辞書形)**\\
動詞グループ1 \\
・か**う**、ま**つ**、と**る** など \\
・よ**む**、よ**ぶ**、し**ぬ** など \\
・か**く**、およ**ぐ** など \\
・はな**す** など\\
動詞グループ2 \\
・たべ**る**、ね**る** など \\
・み**る**、おき**る** など \\
動詞グループ3\\
・する \\
・くる\\
\\
**動詞:ない形**[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]
^形^ グループ1 ^^^^ グループ2 ^^ グループ3 ^^
^辞書形|か**う**|よ**む**|か**く** \\ およ**ぐ**|はな**す**|たべ**る**|み**る**|する|くる|
^ない形|か**わない**|よ**まない**|か**かない** \\ およ**がない**|はな**さない**|たべ**ない**|み**ない**|**しない**|**こない**|
===== 機能 =====
==== 機能1★: 否定 ====
=== 機能1用例: ===
例1.私はあまり朝ごはんを食べない。 \\
例2.田中さんはスポーツをしない。
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
・Vる\\
・Vず
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
例3.私はいつも(/これから)朝ごはんを食べる。 \\
例4.田中さんはスポーツをする。 \\
例5.何も言わず家を出た。\\
例6.朝ごはんを食べずに学校に行った。
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
** Vない:**否定(Vの動きをしない) \\
・**終止形**[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]][[用語の説明|【用語の説明】]]として使われる(文末で使う) \\
例)私は朝ごはんを**食べない**。 \\
・**連体形**[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]][[用語の説明|【用語の説明】]]として使われる(名詞のまえに使う)\\
例)朝ごはんを**食べない**__子供__が多くなった。\\
\\
**V る:** 肯定(Vの動きをいつも/これからする)\\
\\
**V ず(に):**否定(Vの動きをしない/Vの動きをしないで~)。「ない」よりやや硬い表現。 \\
・**連用形**[[用語の説明|【用語の説明】]]として使われる(文中で使って、後ろに他の動詞が来る)\\
例)何も**言わず**家を出た。\\
例)朝ごはんを**食べず****に**学校に行った。\\
※話しことばでは、「ず」、「ずに」ではなく、「**なくて**」、「**ないで**」を使う。 \\
・「**ず**」→「**なくて**」、「**ないで**」 \\
例)友だちが**来ず**、心配した。→理由 \\
例)友だちが**来なくて**、心配した。→理由 \\
例)何も言わ**ず**家を出た。→付帯状況 \\
例)何も言わ**ないで**家を出た。→付帯状況\\
・「**ずに**」→「**ないで**」 \\
例)子どもは、手を洗わ**ずに**ごはんを食べた。→付帯状況 \\
例)子どもは、手を洗わ**ないで**ごはんを食べた。→付帯状況
※「**ないで**」と「**なくて**」\\
「V1ないでV2」:付帯状態【V1をしない状態でV2をする】\\
「V1/AなくてV2」:V1/Aが理由\\
===== コラム =====
➣「Vない」は「Vません」の普通形である。「 Vませんでした」の普通形は「Vなかった」である。[[文体|⑩[文体]]]\\
\\
➣「Vない」を使った文型\\
**・Vないでください** \\
例)ここで飲み物を飲ま**ないでください**。 \\
**・Vなければならない** [[76vなければならない|76[Vなければならない]]]\\
例)あしたテストがあるから、勉強し**なければならない**。 \\
**・Vなくてもいい**[[75vなくてもいい|75[Vなくてもいい]]]\\
例)漢字で書か**なくてもいい**。