====== 85[のだ(んだ)] ====== ===== 基本情報 ===== 旧JLPT該当級:3\\ 品詞: 文型[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 前接: V(動詞)普通形[[文体|⑩[文体]]]、A(形容詞)**い**・**な**、N(名詞)**な**[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 意味: 1説明\\     2主張\\     3まとめ/言い換え\\     4前置き(質問、依頼など) ===== 機能 ===== ==== 機能1★:事情や理由の説明 ==== === 機能1用例: === 例1.A:アナさん、いいネックレスですね。\\    B:誕生日に母にもらったんです。\\ 例2.A:どうしたんですか。\\    B:頭が痛いんです。\\ 例3.道がこんでいる。このさきできっと事故があったのだ。 ==== 機能2★:主張 ==== === 機能2用例: === 例4.忙しくても行きたいんだ。 ==== 機能3★:まとめ/言い換え【つまり~のだ】 ==== === 機能3用例: === 例5.・・・つまり、「いじめ」は現代社会の問題なのである。 ==== 機能4★:前置き(質問、依頼) ==== === 機能4用例: === 例6.A:すみません、駅に行きたいんですが、・・・\\ 例7.A:この漢字の読みかたが分からないんですが、・・・ ===== コラム ===== ➣話しことばでは、「んだ」を使うことが多い。\\ \\ ➣理由を聞いたり、説明を求めたりする疑問文で、よく「のですか」を使う(cf. 例2)。\\ ※正しいかどうかをたずねるための疑問文では、「のですか」は使えない。\\ 例)A:新しい映画を見ましたか。\\   B:はい、見ました。/いいえ、見ませんでした。\\ →「見ましたか」、「見ませんでしたか」をたずねているだけの場合\\ ※聞き手が正しいことをすでに知っていて、確認するために聞く場合は、「のですか」は使える。\\ 例)A:新しい映画を見たんですか。\\   B:ええ、見たんです。\\ →聞き手が「見た」ということ(前提)をすでに知っていて、確認している場合\\ \\ ➣理由の説明\\ 以下のように、理由を述べるとき、「のだ」と「からだ」は置き換えられる。\\ 例)A:どうして学校を休んだんですか。\\   B:かぜをひいたからです。/かぜをひいたのです。\\ \\ ※しかし、説明を述べるような状況では、「からだ」は使えない。\\ だれか(Aさん)が朝外を見て「A:わあ、真っ白ですね」と言ったときに、事情を知っているBさんが、「B:夕べ、雪が降ったんです。」は言えるが、「夕べ、雪が降ったからです。」は言えない。\\ \\ ➣「まとめ・言い換え」の用法では、「つまり」、「このように」、「こうして」などを伴うことが多い。\\ \\ ➣「前置き」の方法では、「が」を伴う「んですが」が一般的である。間接的な質問や依頼のときに使う。