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初級日本語文法の総まとめ

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111ようだ

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111ようだ [2025/05/07 15:35] kaken111ようだ [2025/05/07 15:54] (現在) kaken
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      話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)に自分の判断を加えて情報を伝えるのに使う。\\      話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)に自分の判断を加えて情報を伝えるのに使う。\\
      ※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。\\      ※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。\\
-      例)【医者が患者に】#かぜらしいです。薬を飲んでください。\\+     ☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\  
 +      例)【医者が患者に】#かぜらしいです。薬を飲んでください。×\\
       例)【医者が患者に】 かぜのようです。薬を飲んでください。\\       例)【医者が患者に】 かぜのようです。薬を飲んでください。\\
     ②(Nらしい)そのものの典型的な性質をもっている【比況】\\     ②(Nらしい)そのものの典型的な性質をもっている【比況】\\
行 52: 行 53:
 ※**<color #ed1c24>「そうだ」(様態)</color>**と**<color #ed1c24>「ようだ」</color>**の違い\\ ※**<color #ed1c24>「そうだ」(様態)</color>**と**<color #ed1c24>「ようだ」</color>**の違い\\
 ・前接\\ ・前接\\
-**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ +**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ 
-**ようだ**:V普通体/A普通体/N(の/普通体[[文体|⑩[文体]]])\\+**ようだ**:V普通体/A普通体/N(の/普通体[[文体|⑩[文体]]])\\
 \\ \\
 ・意味\\ ・意味\\
 **「そうだ」**\\ **「そうだ」**\\
-**Vそうだ** :①話し手の判断・予想\\ + **Vそうだ** :①話し手の判断・予想\\ 
-     ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ +      ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ 
-**Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\+ **Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\
 \\ \\
 **「ようだ」**\\ **「ようだ」**\\
-**V/Aようだ**:話し手は根拠か兆候の存在から判断・推量する。\\+ **V/Aようだ**:話し手は根拠か兆候の存在から判断・推量する。\\
 \\ \\
 例)あの人は日本語がわからない【根拠】。外国人のようだ。/#外国人そうだ。\\ 例)あの人は日本語がわからない【根拠】。外国人のようだ。/#外国人そうだ。\\
行 71: 行 72:
 例)【部屋は静かだ(根拠)】子どもは寝ているようだ。/#子どもは寝ていそうだ。\\ 例)【部屋は静かだ(根拠)】子どもは寝ているようだ。/#子どもは寝ていそうだ。\\
 例)本がたなから(いつかわからないけど、これから)落ちるようだ。/本がたなから(もうすぐ)落ちそうだ。\\ 例)本がたなから(いつかわからないけど、これから)落ちるようだ。/本がたなから(もうすぐ)落ちそうだ。\\
-例)【根拠】電気がついている。山田さんはいるようだ。/#山田さんはいそうだ。+例)電気がついている【根拠】。山田さんはいるようだ。/#山田さんはいそうだ。
  
 ==== 機能2★:【Nのようだ】比況(似ている状況やものに例える) ==== ==== 機能2★:【Nのようだ】比況(似ている状況やものに例える) ====
-例19.あの子は人形のようだ。\\ +例19.あの子は**人形のようだ**。\\ 
-例20.このお茶はくだもののようなにおいがする。\\ +例20.このお茶は**くだもののような**においがする。\\ 
-例21.あの人はロボットのように歩く。\\+例21.あの人は**ロボットのように**歩く。\\
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・らしい                                      ・らしい                                     
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===  === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 
-例22.子どもらしい子ども。\\ +例22.子ども**らしい**子ども。\\ 
-例23.今年の冬は暖かくて、冬らしくない。\\+例23.今年の冬は暖かくて、冬**らしくない**。\\
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 【**Nらしい**】:比況(そのものの典型的な性質をもっている)\\ 【**Nらしい**】:比況(そのものの典型的な性質をもっている)\\
 【**Nのようだ**】:比況(似ている状況やものに例える)\\ 【**Nのようだ**】:比況(似ている状況やものに例える)\\
 \\ \\
 +➣後続:N(名詞)/V(動詞)に接続できる\\
 +**「そう」**(様態)\\
 +・~**そうな**__N__\\
 +例)おいし**そうな**__ケーキ__\\
 +・~**そうに**__V__\\
 +例)おいし**そうに**__食べる__\\
 +\\
 +**「そう」**(伝聞)後続はない。\\
 +\\
 +**「ようだ」**\\
 +・~**ような**__N__\\
 +例)人形の**ような**__赤ちゃん__\\
 +・~**ように**__V__\\
 +例)ロボットの**ように**__動く__\\
 +\\
 +**「らしい」**\\
 +・~**らしい**__N__\\
 +例)子ども**らしい**__子ども__\\
 +・~**らしく**__V__\\
 +例)子ども**らしく**__遊ぶ__\\
 +\\
 +
                                      **まとめ**                                      **まとめ**
 ^ ^  前接  ^^  後続  ^  意味  ^^^^ ^ ^  前接  ^^  後続  ^  意味  ^^^^
行 100: 行 123:
  
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
-➣N/Vに接続できる\\ 
-・~ようなN\\ 
-例)くだものの**ような**におい\\ 
-・~ようにV\\ 
-例)ロボットの**ように**歩く\\ 
-\\ 
 ➣話しことばでは、「みたい」(「みたいだ」「みたいな」「みたいに」)を使う。\\ ➣話しことばでは、「みたい」(「みたいだ」「みたいな」「みたいに」)を使う。\\
-・V/いA普通形**みたいだ**\\ +**V/いA普通形**みたいだ\\ 
-・N**みたいだ**\\ +**N**みたいだ\\ 
-・なA(<del>な</del>)**みたいだ**\\+**なA(<del>な</del>)**みたいだ\\
 例)雨が降ったみたいだ。\\ 例)雨が降ったみたいだ。\\
 例)あしたの天気はいいみたいだ。\\ 例)あしたの天気はいいみたいだ。\\
行 118: 行 135:
 \\ \\
 ➣「ようだ」は、普通、はっきりわからないことの推量に使うが、はっきり分かっていても、直接的な言いかたを避けるために使う場合もある(「婉曲的な使い方」)。\\ ➣「ようだ」は、普通、はっきりわからないことの推量に使うが、はっきり分かっていても、直接的な言いかたを避けるために使う場合もある(「婉曲的な使い方」)。\\
-例)雨が降ってきた。【明確な言いかた】雨が降ってきたようだ。【婉曲的な言いかた】\\ +例)雨が降ってきた。【明確な言いかた】雨が降ってきたようだ。【婉曲的な言いかた】\\ 
-例)時間です。【明確な言いかた】時間のようです。【婉曲的な言いかた】+例)時間です。【明確な言いかた】時間のようです。【婉曲的な言いかた】
  
  
111ようだ.1746599752.txt.gz · 最終更新: 2025/05/07 15:35 by kaken

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