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34そうだ_様態_①

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34そうだ_様態_① [2024/02/16 14:57] – [基本情報] kaken34そうだ_様態_① [2024/09/07 10:16] (現在) – [確認問題] kaken
行 3: 行 3:
 旧JLPT該当級:3\\ 旧JLPT該当級:3\\
 品詞: 助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 品詞: 助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
-前接: V連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|[動詞活用] ]]、A(※<del>い</del>、<del>な</del>)\\+前接: V(動詞)連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|[動詞活用] ]]、A(形容詞)(※A<del>い</del>A<del>な</del>[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
 意味:様態 意味:様態
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
行 47: 行 47:
         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\          ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ 
 **そうだ【伝聞】**:話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)を伝えるのに使う。話すときに使う。\\ **そうだ【伝聞】**:話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)を伝えるのに使う。話すときに使う。\\
-**らしい:「そうだ」(伝聞)**と**「ようだ」**の中間。 **「そうだ」(伝聞)**より**「伝聞」**のニュアンスが弱い。\\+**らしい**①**「そうだ」(伝聞)**と**「ようだ」**の中間。 **「そうだ」(伝聞)**より**「伝聞」**のニュアンスが弱い。\\
      話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)に自分の判断を加えて情報を伝えるのに使う。\\      話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報(客観的な根拠)に自分の判断を加えて情報を伝えるのに使う。\\
-※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。(『初級を教えるための日本語文法ハンドブック』p.132)\\ +     ※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。\\ 
-例)【医者が患者に】♯胃が弱っているらしいです。薬を飲んでください。\\ +      例)【医者が患者に】#かぜらしいです。薬を飲んでください。\\ 
-例)【医者が患者に】 胃が弱っているようです。薬を飲んでください。\\+      例)【医者が患者に】 かぜのようです。薬を飲んでください。\\ 
 +    ②(Nらしい)そのものの典型的な性質をもっている【比況】\\ 
 +     例)子どもらしい子ども\\
 **ようだ**:①根拠に基づく話し手の判断・推量を表すのに使う。【判断/推量】\\ **ようだ**:①根拠に基づく話し手の判断・推量を表すのに使う。【判断/推量】\\
-    ②他のものに例えるときに使う。【比況】\\+    ②(Nのようだ)他のものに例えるときに使う。【比況】\\ 
 +     例)あの子は人形のようだ。\\
 **だろう(でしょう)**:話し手が予想していることを伝えるのに使う。根拠があってもなくてもよい。\\ **だろう(でしょう)**:話し手が予想していることを伝えるのに使う。根拠があってもなくてもよい。\\
 \\ \\
-※**「そうだ」(様態)**と**「ようだ」**の違い\\ +※**<color #ed1c24>「そうだ」(様態)</color>**と**<color #ed1c24>「ようだ」</color>**の違い\\ 
-・前接\\ +前接\\ 
-**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ +**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ 
-**ようだ**:V普通体/A普通体/N(の/普通体)\\+**ようだ**:V普通体/A普通体/N(の/普通体)[[文体|⑩[文体]]]\\
 \\ \\
-・意味\\+意味\\
 **「そうだ」**\\ **「そうだ」**\\
-**Vそうだ**  :①話し手の判断・予想\\ + **Vそうだ**  :①話し手の判断・予想\\ 
-     ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ +      ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ 
-**Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\+ **Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\
 **「ようだ」**\\ **「ようだ」**\\
-V/Aようだ:話し手は根拠か兆候の存在から判断・推量する。\\+ **V/Aようだ**:話し手は根拠か兆候の存在から判断・推量する。\\
 \\ \\
-例)あの人は日本語がわからない【根拠】。外国人のようだ。/外国人そうだ。\\+例)あの人は日本語がわからない【根拠】。外国人のようだ。/外国人そうだ。\\
 例)【ケーキを見て(外観)】このケーキはおいしそうだ。\\ 例)【ケーキを見て(外観)】このケーキはおいしそうだ。\\
 例)【子どもがケーキをおいしそうに食べているのを見て(根拠)】このケーキはおいしいようだ。\\ 例)【子どもがケーキをおいしそうに食べているのを見て(根拠)】このケーキはおいしいようだ。\\
-例)【傘をさしている人がたくさんいるのを見て(根拠)】雨が降っているようだ。/降っていそうだ。\\+例)【傘をさしている人がたくさんいるのを見て(根拠)】雨が降っているようだ。/降っていそうだ。\\
 例)【空の様子から(根拠/外観)】これから雨が降るようだ/降りそうだ。\\ 例)【空の様子から(根拠/外観)】これから雨が降るようだ/降りそうだ。\\
-例)【部屋は静かだ(根拠)】子どもは寝ているようだ。/子どもは寝ていそうだ。\\+例)【部屋は静かだ(根拠)】子どもは寝ているようだ。/子どもは寝ていそうだ。\\
 例) 本がたなから(いつかわからないけど、これから)落ちるようだ。/本がたなから(もうすぐ)落ちそうだ。\\ 例) 本がたなから(いつかわからないけど、これから)落ちるようだ。/本がたなから(もうすぐ)落ちそうだ。\\
-例)【根拠】電気がついている。山田さんはいるようだ。/山田さんはいそうだ。\\+例)電気がついている【根拠】。山田さんはいるようだ。/山田さんはいそうだ。\\
 \\ \\
-※**「そうだ」(様態)**と**「だろう」**の違い\\ +※**<color #ed1c24>「そうだ」(様態)</color>**と**<color #ed1c24>「だろう」</color>**の違い\\ 
-・前接\\ +前接\\ 
-**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ +**そうだ**:V連用形(<del>ます</del>形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]、A(<del>い</del>、<del>な</del>)(Nとは使えない;過去形には接続しない)\\ 
-**だろう**:V普通体/A普通体/N\\+**だろう**:V普通体/A普通体/N[[文体|⑩[文体]]]\\
 \\ \\
-・意味\\+意味\\
 **「そうだ」**\\ **「そうだ」**\\
-**Vそうだ**  :①話し手の判断・予想\\ + **Vそうだ**  :①話し手の判断・予想\\ 
-         ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ +        ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】\\ 
-**Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\ + **Aそうだ**:外観からの今の様子についての推測\\ 
-**「だろう(でしょう)」**\\ +**「だろう(でしょう)」**話し手の推測(根拠があってもなくてもよい)\\
-話し手の推測(根拠があってもなくてもよい)\\+
 \\ \\
 例)【日本語がわからない(根拠)/そう思うだけ(根拠はない)】あの人は外国人だろう(でしょう)。\\ 例)【日本語がわからない(根拠)/そう思うだけ(根拠はない)】あの人は外国人だろう(でしょう)。\\
行 111: 行 113:
 きょうは、**雨が降るだろう**。←推測/推量(根拠がなくてもよい)【推測/そう思うだけ】 きょうは、**雨が降るだろう**。←推測/推量(根拠がなくてもよい)【推測/そう思うだけ】
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
-➣N/Vに接続できる\\ +後続:N(名詞)/V(動詞)に接続できる\\ 
-・~そうなN\\ +・~**そうな**__N__\\ 
-例)おいし**そうな**ケーキ\\ +例)おいし**そうな**__ケーキ__\\ 
-・~そうにV\\ +・~**そうに**__V__\\ 
-例)おいし**そうに**食べる\\+例)おいし**そうに**__食べる__\\
 \\ \\
 ➣否定形\\ ➣否定形\\
-・**V/Aなさそうだ**:できごと/様子を否定する\\+・**V/Aなさそうだ**:できごと/様子を否定する\\
 例)この料理はおいしくなさそうだ。\\ 例)この料理はおいしくなさそうだ。\\
 例)きょうは雨が降らなさそうだ。\\ 例)きょうは雨が降らなさそうだ。\\
-\\ 
 ・**Vそうに(Vそうも)ない**:できごとが起こる可能性が非常に低い(ほぼない)\\ ・**Vそうに(Vそうも)ない**:できごとが起こる可能性が非常に低い(ほぼない)\\
 例)きょうは雨が降りそうに(降りそうも)ない。\\ 例)きょうは雨が降りそうに(降りそうも)ない。\\
 \\ \\
 ➣他人の感情について述べるときは、一般的に「Aそうだ」を使う。それは、他人の感情(内面)を確実に知り得ないためである。\\ ➣他人の感情について述べるときは、一般的に「Aそうだ」を使う。それは、他人の感情(内面)を確実に知り得ないためである。\\
-例) 田中さんは**うれしそうだ**。\\ +例)    田中さんは**うれしそうだ**。\\ 
-    ♯田中さんはうれしい。\\+例)#田中さんはうれしい。\\
 \\ \\
 ➣「そうだ」と使いにくい形容詞\\ ➣「そうだ」と使いにくい形容詞\\
行 134: 行 135:
 \\ \\
 ➣「Vそうだ」は、話し手の意志的行為には使えない。\\ ➣「Vそうだ」は、話し手の意志的行為には使えない。\\
-例)私はこの料理は食べそうだ。【意志的行為】\\ +例)私はこの料理は食べそうだ。【意志的行為】\\ 
-例)  私はこの料理は食べられそうだ。【無意志的行為】+例)   私はこの料理は食べられそうだ。【無意志的行為】\\ 
 +====== 確認問題 ======  
 +1 【テストを見ながら】このテストは{a.むずかしそうだ b.むずかしいそうだ}。 \\ 
 +2 A:田中さんに聞いたんだけど、山田さんは、来月、留学に{a.行きそうだ b.行くそうだ}。 B:ええ、そうなんだ。\\ 
 +3 あの二人、{a.楽しそうな b.楽しそうに}話している。 
 +====== 確認問題の説明 ====== 
 +1 cf.機能1\\ 
 +2 cf.機能1\\ 
 +3 cf.コラム
34そうだ_様態_①.1708063049.txt.gz · 最終更新: 2024/02/16 14:57 by kaken

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