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53vてから [2024/01/15 13:02] – [機能1★:時間の前後関係、動作の順、継続] kaken53vてから [2024/03/07 10:51] (現在) kaken
行 2: 行 2:
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:4\\ 1.旧JLPT該当級:4\\
-2.品詞: 文型\\ +2.品詞: 文型[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-3.前接: Vて形\\+3.前接: V(動詞)****[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]\\
 4.意味: 1時間の前後関係、動作の順、継続\\ 4.意味: 1時間の前後関係、動作の順、継続\\
       2起点       2起点
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
-・1Vたあとで\\ +・1Vたあとで[[2あとで|2[あと(で)]]]\\ 
-・1、2Vて\\ +・1、2Vて[[46vて|46[Vて]]]\\ 
-・1Vるまえに\\ +・1Vるまえに[[98まえに|98[まえに]]]\\ 
-・1Vたとき\\ +・1Vたとき[[70とき_に|70[とき(に)]]]\\ 
-・1たら+・1たら[[41たら|41[たら]]]
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
-・主節のできごと=Q\\+**主節/従属節**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\ 
 + 主節のできごと=Q\\
  従属節のできごと=P\\  従属節のできごと=P\\
 \\ \\
  __授業が終わって__から、__映画に行きました__。\\  __授業が終わって__から、__映画に行きました__。\\
     P           Q\\     P           Q\\
-\\ 
-・#不自然な文\\ 
 ===== 機能 ===== ===== 機能 =====
 ==== 機能1★:時間の前後関係、動作の順、継続 ==== ==== 機能1★:時間の前後関係、動作の順、継続 ====
行 25: 行 24:
 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
 例1.歯をみがいてから、寝なさい。\\ 例1.歯をみがいてから、寝なさい。\\
-{{例1_てから.mp3}}\\ 
 例2.手をしょうどくしてから、教室に入ってください。\\ 例2.手をしょうどくしてから、教室に入ってください。\\
-{{例2_てから.mp3}}\\ 
 例3.子ども:「お母さん、今、ゲームやってもいい?」\\ 例3.子ども:「お母さん、今、ゲームやってもいい?」\\
    お母さん:「だめ。宿題をやってから、(ゲームを)やりなさい。」\\    お母さん:「だめ。宿題をやってから、(ゲームを)やりなさい。」\\
-{{例3_てから.mp3}}\\ 
 例4.日本に来てから、すぐに結婚した。\\ 例4.日本に来てから、すぐに結婚した。\\
-{{例4_てから.mp3}}\\ 
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vたあとで\\ ・Vたあとで\\
行 41: 行 36:
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
 例5.食事をしたあと(で)、ずっとテレビを見ている。\\ 例5.食事をしたあと(で)、ずっとテレビを見ている。\\
-{{例5_てから_2.mp3}}\\ 
 例6.授業が終わったあと(で)、映画を見に行く。\\ 例6.授業が終わったあと(で)、映画を見に行く。\\
-{{例6_てから_2.mp3}}\\ 
 例7.うちに帰って、ごはんを食べる。\\ 例7.うちに帰って、ごはんを食べる。\\
-{{例8_てから.mp3}}\\ 
 例8.部屋を出るまえに、電気を消す。\\ 例8.部屋を出るまえに、電気を消す。\\
-{{例9_てから.mp3}}\\ 
 例9.日本へ来るまえに、日本語を勉強した。\\ 例9.日本へ来るまえに、日本語を勉強した。\\
-{{例10_てから.mp3}}\\ 
 例10.ごはんを食べたとき、「ごちそうさまです」と言います。\\ 例10.ごはんを食べたとき、「ごちそうさまです」と言います。\\
 例11.日本へ来たときに、おみやげを買った。\\ 例11.日本へ来たときに、おみやげを買った。\\
行 63: 行 53:
                     V1(P)が成立するとV2(Q)も成立する\\                     V1(P)が成立するとV2(Q)も成立する\\
 \\ \\
-**※「V1て(P)から~V2(Q)」と「V1た(P)あとで~V2(Q)」**\\+**※<color #ed1c24>「V1て(P)から~V2(Q)」</color><color #ed1c24>「V1た(P)あとで~V2(Q)」</color>**\\
 「V1た(P)あとで~V2(Q)」:P→Qという時間の前後関係\\ 「V1た(P)あとで~V2(Q)」:P→Qという時間の前後関係\\
 「V1て(P)から~V2(Q)」:PをするまでQをしない;Pを強調する;PとQが継続する\\ 「V1て(P)から~V2(Q)」:PをするまでQをしない;Pを強調する;PとQが継続する\\
行 77: 行 67:
 例) 1時間かけて掃除したあとで、子供に部屋を汚された。\\ 例) 1時間かけて掃除したあとで、子供に部屋を汚された。\\
 \\ \\
-**③「V1て(P)から~V2(Q)」しか使えない:Pが起点**\\+**③「V1て(P)から~V2(Q)」しか使えない:Pが起点** cf.機能2\\
 例) 私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ 例) 私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\
 例)#私がこの会社で働き始めたあとで、もう3年が経った。\\ 例)#私がこの会社で働き始めたあとで、もう3年が経った。\\
  
-※**「Vてから」と「たら」**\\+※**<color #ed1c24>「Vてから」</color><color #ed1c24>「たら」</color>**\\
 **「Vてから」:時間的前後関係**\\ **「Vてから」:時間的前後関係**\\
 **「たら」:時間的前後関係+条件**\\ **「たら」:時間的前後関係+条件**\\
-例)ごはんを食べてから、ごちそうまです」と言なさ。→ごはんを食べてからでないと「ごちそうさまです」とは言えない。\\ +(cf.\\ 
-例)ごはんを食べたら、「ごちそうまです」と言ます→ごはんを食べることが「ごちそうさまです」いうための条件だ。+例)子ども:お母ん、今、ゲームやってもいい?」\\ 
 +  お母さ:「だめ。宿題やってから、(ゲームを)やりい。」\\ 
 +⇒「宿題→ゲーム」の順\\ 
 +例)子ども:「お母さ、ゲームやってもいい?」\\ 
 +  お母さん:「だめ。宿題やったら、(ゲームを)やりなさい。」\\ 
 +⇒「宿題が終わことが「ゲームやる」ための条件
 ==== 機能2★:ある変化や継続的なことの始まり(起点) ==== ==== 機能2★:ある変化や継続的なことの始まり(起点) ====
 === 機能2用例: === === 機能2用例: ===
 例14.私がこの会社で働きはじめてから、もう3年がたちました。\\ 例14.私がこの会社で働きはじめてから、もう3年がたちました。\\
-{{例11_てから.mp3}}\\ 
 例15.大学生になってから、アルバイトを始めた。\\ 例15.大学生になってから、アルバイトを始めた。\\
-{{例12_てから.mp3}}\\ 
 例16.朝起きてから、家を出るまで1時間かかる。\\ 例16.朝起きてから、家を出るまで1時間かかる。\\
-{{例13_てから.mp3}}\\ 
 例17.先週かぜをひいてから、ずっと体調が悪い。\\ 例17.先週かぜをひいてから、ずっと体調が悪い。\\
-{{例14_てから.mp3}}\\ 
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
-Vて\\+Vて\\
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い:  === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い:  ===
-※「V1て(P)」「V1て(P)から」の大きな違いはないが、「V1て(P)から」を使ったほうが起点がよりはっきりする。\\+※「**V1て(P)**」「**V1て(P)から**」の大きな違いはないが、「V1て(P)から」を使ったほうが起点がよりはっきりする。\\
 例)私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ 例)私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\
 例)私がこの会社で働き始めて、もう3年が経った。\\ 例)私がこの会社で働き始めて、もう3年が経った。\\
行 113: 行 104:
 ➣「V1て(P)から」はQには**状態**を表す文は使えないが、「V1た(P)あとで」はQに**状態**を表す文が使える。\\ ➣「V1て(P)から」はQには**状態**を表す文は使えないが、「V1た(P)あとで」はQに**状態**を表す文が使える。\\
 例)#パーティーが終わってから、部屋はごみで**いっぱいになっていた**。\\ 例)#パーティーが終わってから、部屋はごみで**いっぱいになっていた**。\\
-   パーティーが終わったあとで、部屋はごみで**いっぱいになっていた**。\\+例) パーティーが終わったあとで、部屋はごみで**いっぱいになっていた**。\\
 \\ \\
 ➣「いつするのか」という**時を表す**とき、「V1て(P)から」は使えるが、「V1た(P)あとで」は使えないことがある。\\ ➣「いつするのか」という**時を表す**とき、「V1て(P)から」は使えるが、「V1た(P)あとで」は使えないことがある。\\
-\\ 
 例) 受け付けは5時からです。**5時になって**から、来てください。\\ 例) 受け付けは5時からです。**5時になって**から、来てください。\\
-  #受け付けは5時からです。**5時になった**あとで、来てください。\\ +例)#受け付けは5時からです。**5時になった**あとで、来てください。\\ 
-   **朝になって**から、私たちは出発した。\\ +例) **朝になって**から、私たちは出発した。\\ 
-  #**朝になった**あとで、わたしたちは出発した。\\+例)#**朝になった**あとで、わたしたちは出発した。\\
 \\ \\
-➣「V1たあとで~V2」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使いにくいが、「V1てから~V2」のV2に、**命令形**や**意志形**は使える。\\ +➣「V1た(P)あとで~V2(Q)」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使いにくいが、「V1て(P)から~V2(Q)」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使える。\\ 
-例)#金をためたあと、旅行に**行こうと思っています**。\\ +例)#金をためたあとで、旅行に**行こうと思っています**。\\ 
-  (松岡弘、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』、p.203\\ +) 金をためてから、旅行に**行こうと思っています**。\\
-   金をためてから、旅行に**行こうと思っています**。\\ +
-  (松岡弘、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』、p.203) \\+
 \\ \\
                     **まとめ**                     **まとめ**
行 135: 行 123:
 |時間の前後関係\\ V2(Q)→V1(P)| | | |〇| |時間の前後関係\\ V2(Q)→V1(P)| | | |〇|
 |PとQの継続\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | |PとQの継続\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | |
-|PとQの継続\\ V2(Q)→V1(P)| | | | | 
 |起点を示す\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | |起点を示す\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | |
 |Qに状態を表す文| |〇| | | |Qに状態を表す文| |〇| | |
 |いつするか|〇| | | | |いつするか|〇| | | |
-|Qに命令形や意志形|〇| | | |+|Qに命令形や意志形|〇|(〇【V1たときV2】) | | | 
 ===== 確認問題 =====  ===== 確認問題 ===== 
 1 日本に{a.来たあとで b.来てから}、1年になります。\\ 1 日本に{a.来たあとで b.来てから}、1年になります。\\
行 146: 行 134:
 ===== 確認問題の説明 ===== ===== 確認問題の説明 =====
 1 cf.機能2\\ 1 cf.機能2\\
-2 cf.機能2、コラム\\ +2 cf.機能1、コラム\\ 
-3 cf.機能2、コラム\\+3 cf.機能1、コラム\\
53vてから.1705291368.txt.gz · 最終更新: 2024/01/15 13:02 by kaken

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