53vてから
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
53vてから [2024/01/26 14:37] – [コラム] kaken | 53vてから [2024/03/07 10:51] (現在) – kaken | ||
---|---|---|---|
行 2: | 行 2: | ||
===== 基本情報 ===== | ===== 基本情報 ===== | ||
1.旧JLPT該当級:4\\ | 1.旧JLPT該当級:4\\ | ||
- | 2.品詞: 文型\\ | + | 2.品詞: 文型[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ |
- | 3.前接: V**て**形\\ | + | 3.前接: V(動詞)**て**形[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]\\ |
4.意味: 1時間の前後関係、動作の順、継続\\ | 4.意味: 1時間の前後関係、動作の順、継続\\ | ||
2起点 | 2起点 | ||
行 13: | 行 13: | ||
・1たら[[41たら|41[たら]]] | ・1たら[[41たら|41[たら]]] | ||
===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== | ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== | ||
- | [[⑬文のタイプ|[文のタイプ]]]\\ | + | ・**主節/従属節**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\ |
- | ・主節のできごと=Q\\ | + | 主節のできごと=Q\\ |
従属節のできごと=P\\ | 従属節のできごと=P\\ | ||
\\ | \\ | ||
行 24: | 行 24: | ||
=== 機能1用例: === | === 機能1用例: === | ||
例1.歯をみがいてから、寝なさい。\\ | 例1.歯をみがいてから、寝なさい。\\ | ||
- | {{例1_てから.mp3}}\\ | ||
例2.手をしょうどくしてから、教室に入ってください。\\ | 例2.手をしょうどくしてから、教室に入ってください。\\ | ||
- | {{例2_てから.mp3}}\\ | ||
例3.子ども:「お母さん、今、ゲームやってもいい?」\\ | 例3.子ども:「お母さん、今、ゲームやってもいい?」\\ | ||
お母さん:「だめ。宿題をやってから、(ゲームを)やりなさい。」\\ | お母さん:「だめ。宿題をやってから、(ゲームを)やりなさい。」\\ | ||
- | {{例3_てから.mp3}}\\ | ||
例4.日本に来てから、すぐに結婚した。\\ | 例4.日本に来てから、すぐに結婚した。\\ | ||
- | {{例4_てから.mp3}}\\ | ||
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | ||
・Vたあとで\\ | ・Vたあとで\\ | ||
行 40: | 行 36: | ||
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | ||
例5.食事をしたあと(で)、ずっとテレビを見ている。\\ | 例5.食事をしたあと(で)、ずっとテレビを見ている。\\ | ||
- | {{例5_てから_2.mp3}}\\ | ||
例6.授業が終わったあと(で)、映画を見に行く。\\ | 例6.授業が終わったあと(で)、映画を見に行く。\\ | ||
- | {{例6_てから_2.mp3}}\\ | ||
例7.うちに帰って、ごはんを食べる。\\ | 例7.うちに帰って、ごはんを食べる。\\ | ||
- | {{例8_てから.mp3}}\\ | ||
例8.部屋を出るまえに、電気を消す。\\ | 例8.部屋を出るまえに、電気を消す。\\ | ||
- | {{例9_てから.mp3}}\\ | ||
例9.日本へ来るまえに、日本語を勉強した。\\ | 例9.日本へ来るまえに、日本語を勉強した。\\ | ||
- | {{例10_てから.mp3}}\\ | ||
例10.ごはんを食べたとき、「ごちそうさまです」と言います。\\ | 例10.ごはんを食べたとき、「ごちそうさまです」と言います。\\ | ||
例11.日本へ来たときに、おみやげを買った。\\ | 例11.日本へ来たときに、おみやげを買った。\\ | ||
行 62: | 行 53: | ||
| | ||
\\ | \\ | ||
- | **※「V1て(P)から~V2(Q)」と「V1た(P)あとで~V2(Q)」**\\ | + | **※<color #ed1c24>「V1て(P)から~V2(Q)」</ |
「V1た(P)あとで~V2(Q)」:P→Qという時間の前後関係\\ | 「V1た(P)あとで~V2(Q)」:P→Qという時間の前後関係\\ | ||
「V1て(P)から~V2(Q)」:PをするまでQをしない;Pを強調する;PとQが継続する\\ | 「V1て(P)から~V2(Q)」:PをするまでQをしない;Pを強調する;PとQが継続する\\ | ||
行 76: | 行 67: | ||
例) 1時間かけて掃除したあとで、子供に部屋を汚された。\\ | 例) 1時間かけて掃除したあとで、子供に部屋を汚された。\\ | ||
\\ | \\ | ||
- | **③「V1て(P)から~V2(Q)」しか使えない:Pが起点**\\ | + | **③「V1て(P)から~V2(Q)」しか使えない:Pが起点** cf.機能2\\ |
例) 私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ | 例) 私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ | ||
例)#私がこの会社で働き始めたあとで、もう3年が経った。\\ | 例)#私がこの会社で働き始めたあとで、もう3年が経った。\\ | ||
- | ※**「Vてから」と「たら」**\\ | + | ※**<color #ed1c24>「Vてから」</ |
**「Vてから」:時間的前後関係**\\ | **「Vてから」:時間的前後関係**\\ | ||
**「たら」:時間的前後関係+条件**\\ | **「たら」:時間的前後関係+条件**\\ | ||
- | 例)ごはんを食べてから、「ごちそうさまです」と言いなさい。→ごはんを食べてからでないと、「ごちそうさまです」とは言えない。\\ | + | (cf.例3)\\ |
- | 例)ごはんを食べたら、「ごちそうさまです」と言います。→ごはんを食べることが「ごちそうさまです」をいうための条件だ。 | + | 例)子ども:「お母さん、今、ゲームやってもいい?」\\ |
+ | お母さん:「だめ。宿題をやってから、(ゲームを)やりなさい。」\\ | ||
+ | ⇒「宿題→ゲーム」の順\\ | ||
+ | 例)子ども:「お母さん、ゲームやってもいい?」\\ | ||
+ | お母さん:「だめ。宿題をやったら、(ゲームを)やりなさい。」\\ | ||
+ | ⇒「宿題が終わる」ことが「ゲームをやる」ための条件 | ||
==== 機能2★:ある変化や継続的なことの始まり(起点) ==== | ==== 機能2★:ある変化や継続的なことの始まり(起点) ==== | ||
=== 機能2用例: === | === 機能2用例: === | ||
例14.私がこの会社で働きはじめてから、もう3年がたちました。\\ | 例14.私がこの会社で働きはじめてから、もう3年がたちました。\\ | ||
- | {{例11_てから.mp3}}\\ | ||
例15.大学生になってから、アルバイトを始めた。\\ | 例15.大学生になってから、アルバイトを始めた。\\ | ||
- | {{例12_てから.mp3}}\\ | ||
例16.朝起きてから、家を出るまで1時間かかる。\\ | 例16.朝起きてから、家を出るまで1時間かかる。\\ | ||
- | {{例13_てから.mp3}}\\ | ||
例17.先週かぜをひいてから、ずっと体調が悪い。\\ | 例17.先週かぜをひいてから、ずっと体調が悪い。\\ | ||
- | {{例14_てから.mp3}}\\ | ||
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === | === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === | ||
・Vて\\ | ・Vて\\ | ||
=== 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | ||
- | ※「V1て(P)」「V1て(P)から」の大きな違いはないが、「V1て(P)から」を使ったほうが起点がよりはっきりする。\\ | + | ※「**V1て(P)**」「**V1て(P)から**」の大きな違いはないが、「V1て(P)から」を使ったほうが起点がよりはっきりする。\\ |
例)私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ | 例)私がこの会社で働き始めてから、もう3年が経った。\\ | ||
例)私がこの会社で働き始めて、もう3年が経った。\\ | 例)私がこの会社で働き始めて、もう3年が経った。\\ | ||
行 115: | 行 107: | ||
\\ | \\ | ||
➣「いつするのか」という**時を表す**とき、「V1て(P)から」は使えるが、「V1た(P)あとで」は使えないことがある。\\ | ➣「いつするのか」という**時を表す**とき、「V1て(P)から」は使えるが、「V1た(P)あとで」は使えないことがある。\\ | ||
- | \\ | ||
例) 受け付けは5時からです。**5時になって**から、来てください。\\ | 例) 受け付けは5時からです。**5時になって**から、来てください。\\ | ||
例)#受け付けは5時からです。**5時になった**あとで、来てください。\\ | 例)#受け付けは5時からです。**5時になった**あとで、来てください。\\ | ||
行 121: | 行 112: | ||
例)#**朝になった**あとで、わたしたちは出発した。\\ | 例)#**朝になった**あとで、わたしたちは出発した。\\ | ||
\\ | \\ | ||
- | ➣「V1たあとで~V2」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使いにくいが、「V1てから~V2」のV2に、**命令形**や**意志形**は使える。\\ | + | ➣「V1た(P)あとで~V2(Q)」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使いにくいが、「V1て(P)から~V2(Q)」のV2(Q)に、**命令形**や**意志形**は使える。\\ |
- | 例)#お金をためたあと(で)、旅行に**行こうと思っています**。\\ | + | 例)#お金をためたあとで、旅行に**行こうと思っています**。\\ |
- | (松岡弘、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』、p.203)\\ | + | |
例) お金をためてから、旅行に**行こうと思っています**。\\ | 例) お金をためてから、旅行に**行こうと思っています**。\\ | ||
- | (松岡弘、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』、p.203) \\ | ||
\\ | \\ | ||
**まとめ** | **まとめ** | ||
行 134: | 行 123: | ||
|時間の前後関係\\ V2(Q)→V1(P)| | | |〇| | |時間の前後関係\\ V2(Q)→V1(P)| | | |〇| | ||
|PとQの継続\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | | |PとQの継続\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | | ||
- | |PとQの継続\\ V2(Q)→V1(P)| | | | | | ||
|起点を示す\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | | |起点を示す\\ V1(P)→V2(Q)|〇| | | | | ||
|Qに状態を表す文| |〇| | | | |Qに状態を表す文| |〇| | | | ||
|いつするか|〇| | | | | |いつするか|〇| | | | | ||
- | |Qに命令形や意志形|〇| | | | | + | |Qに命令形や意志形|〇|(〇【V1たときV2】) |
===== 確認問題 ===== | ===== 確認問題 ===== | ||
1 日本に{a.来たあとで b.来てから}、1年になります。\\ | 1 日本に{a.来たあとで b.来てから}、1年になります。\\ | ||
行 145: | 行 134: | ||
===== 確認問題の説明 ===== | ===== 確認問題の説明 ===== | ||
1 cf.機能2\\ | 1 cf.機能2\\ | ||
- | 2 cf.機能2、コラム\\ | + | 2 cf.機能1、コラム\\ |
- | 3 cf.機能2、コラム\\ | + | 3 cf.機能1、コラム\\ |
53vてから.1706247461.txt.gz · 最終更新: 2024/01/26 14:37 by kaken