日本語参照文法

初級日本語文法の総まとめ

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104まま

104[まま] 

基本情報

1.旧JLPT該当級:3
2.品詞: 形式名詞【用語の説明】
3.前接: V(動詞)⑥[動詞活用] 、A(形容詞)、N(名詞)【用語の説明】
4.意味:状態の継続

使い分けが必要な文法・文型

・Vながら74[Vながら]
・Vて46[Vて] 

文型を使う上で理解が必要な情報

Vの条件:① Vの動作によって結果が生じる
     ②動き/状態/結果がしばらく続く動詞      

機能

機能1★:状態の継続

Vの動き、またはA/Nの状態が続いていて、もと/逆の状態には戻らない/変化しない

機能1用例:

例1.立ったままごはんを食べている。
→立っている結果が続く
 「座る」状態に戻さない
例2.まどを開けたまま出かけてしまった。
→開いている結果が続く
 「閉める」状態に戻さない
例3.めがねをしたまま寝た。
→めがねをしている結果が続く
 「はずす」状態に戻さない
例4.くつのまま(で)部屋に入った。
→くつをはいている結果が続く
 「ぬぐ」状態に戻さない
例5.田中さんから連絡がないまま、1年たった。
→連絡がない状態が続く
 「連絡がある」状態に戻さない
例6.このコップは一度も使っていないので、新しいままだ。
→新しい状態が続く
 「古い」状態に変化しない
例7.この本は先生に借りたままだ。
→借りている結果が続く
 「返す」状態に戻さない
例8.この町は昔と変わらず静かなままだ。
→静かな状態が続く
 「にぎやかな」状態に変化しない

※不自然な文
例)#歌ったまま、のどが痛い。
→「歌う」:結果が生じない動詞
例)#1時間歩いたまま、疲れた。
→「歩く」:結果が生じない動詞

機能1と使い分けが必要な文法・文型:

・Vながら
・Vて

機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:

例9.毎晩、ごはんを食べながらインターネットを見ている。
例10.立って食べる。

機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:

Vたまま:Vの動きが続いていて、もと/逆の状態に戻さない/変化しない
     動きがしばらく続く動詞とも動きが短い動詞(瞬間)動詞とも使える⑧[動詞のタイプ]
Vながら:前件と後件の動きが同時に起きる
     動きが短い動詞と動きがない動詞(状態動詞)と一緒には使えない⑧[動詞のタイプ]
Vて:方法・その状態で(どうやってそうするかを説明する)

例) 立ったままたべる。←立ってから「立っている」結果が生じる。その結果はしばらく続く。「座る」状態に戻さない
例) 立って食べる。←どのような方法で食べるかを説明する。
例)#立ちながら食べる。←「立つ」:動きが短い動詞(瞬間)動詞なので×

コラム

➣「ままで」の形もある。「まま」と同じ意味。

104まま.txt · 最終更新: 2024/03/02 16:27 by kaken

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