日本語参照文法

初級日本語文法の総まとめ

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108もらう

108[もらう](いただく)

基本情報

旧JLPT該当級:3
品詞: 動詞【用語の説明】
前接: ー
意味: 授受(もの・こと)cf.63[Vてもらう](Vていただく)

使い分けが必要な文法・文型

・あげる(さしあげる・やる)1[あげる](さしあげる、やる)
・くれる(くださる)20[くれる](くださる)

文型を使う上で理解が必要な情報

与え手と受け手
 与え手=あげる人
 受け手=もらう人

主語と非主語
 主語=Nが
 非主語=Nに/Nから

人称
 1人称(1p.)=わたし
 2人称(2p.)=あなた
 3人称(3p.)=~さん

目上と目下
 目上=話者から見て社会的地位が高い人
    例)先生、社長、お客さんなど
 目下=話者から見て社会的地位が低い人、もしくは同等の地位の人。動植物など
    例)動物、子ども、家族、クラスメートなど
 同等=話者と同じ社会的地位の人

視点/共感
 視点=話し手の立場がおかれている場所
    例)友だちが(私の)子どもに本をくれた。
         話し手の立場・視点

本動詞(単純動詞)と補助動詞(複合動詞)⑧[動詞のタイプ]
 本動詞=動詞が一つ
    例)本をもらう
 補助動詞=他の動詞のはたらきを助ける動詞
    例)料理を手伝っもらう

機能

機能1★: [受け手=主語]が[与え手=非主語]に/からもらう(いただく)

①受け手=わたし(1p.)←与え手=あなた(2p.)
②受けて=わたし(1p.)←与え手=~さん(3p.)
③受け手=あなた(2p.)←与え手=~さん(3p.)
④受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)

機能1用例:

例1.このゆびわ、20年前に、あなたに/からもらったんですけど、覚えてますか。→①
例2.去年の誕生日に田中さんに/から花をもらいました。→②
例3.誕生日にプレゼントをもらいましたか。→③
例4.田中さんは山田さんに/から花の絵をもらいました。→④

機能1と使い分けが必要な文法・文型:

・あげる(さしあげる・やる) 
・くれる(くださる)

機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: 

あげる(さしあげる・やる):
[与え手=主語]が[受け手=非主語]にあげる(さしあげる・やる)
⑤与え手=わたし(1p.)→受け手=あなた(2p.)
⑥与えて=わたし(1p.)→受け手=~さん(3p.)
⑦与えて=あなた(2p.)→受け手=~さん(3p.)
⑧与えて=~さん(3p/)→受け手=~さん(3p.)
 
くれる(くださる):  
[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]にくれる(くださる)
⑨与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)
⑩与えて=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)

機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:

例5.(わたしは)(あなたに)誕生日プレゼントをあげたいんですが、何がいいですか。→⑤
例6.(わたしは)田中さんに誕生日に花をあげます。→⑥
例7.(あなたは)田中さんに誕生日に何をあげますか。→⑦
例8.山本さんは山田さんに誕生日に本をあげました。→⑧

例9.そのチョコレートを、1こ、くれる?→⑨
例10.誕生日に田中さんがかばんをくれた。→⑩
例11.田中さんが娘にプレゼントをくれた。→⑩

コラム

いただく:[受け手=主語=目下の人]、[与え手=非主語=目上の人]
(わたしは)先生に(/から)プレゼントをいただきました。

省略
「あなた」ということばは使わない。
「わたし」ということばはよく省略される。

与え手の助詞=に/から

確認問題

1 先週は、わたしの誕生日だった。姉にプレゼントを{a.あげた b.もらった}。
2 来週は、姉の誕生日です。プレゼントを{a.あげます b.もらいます}。
3 わたしの誕生日に、ボーイフレンド{a.から b.が}花をもらった。

確認問題の説明

1 cf.機能1
2 cf.機能1
3 cf.機能1、コラム

108もらう.txt · 最終更新: 2024/02/29 18:06 by kaken

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