旧JLPT該当級：3
品詞： 形式名詞【用語の説明】
前接： V（動詞）普通形⑩[文体]、A（形容詞）い・な、Ｎ（名詞）である
意味： 名詞化

・の84[の②]
・もの

Ｖ＋こと→Ｎ
Ａい／Ａな＋こと→Ｎ
Ｎ＋である＋こと→Ｎ

例１．知っていることを話してください。
例２．きのう、大学の前で事故があったことを知っていますか。
例３．今日、クラスに行けないことを先生に伝えてください。
例４．私のしゅみは料理をすることです。
例５．この店はケーキがおいしいことで有名です。
例６．大学を卒業したら、好きなことをしていきたい。
例７．山田さんのお姉さんが歌手であることを知っていますか。

・の
・もの

例８．アンナさんは漢字を覚えるのが早い。
例９．田中さんが料理を作るのを手伝った。
例１０．このズボンは少し大きいです。もっと小さいの（＝ズボン）はありませんか。
例１１．クラスに遅れたのは、電車が遅れたからだ。
例１２．何かおいしいものでも食べに行きましょう。

・こと：目に見えない内容
・の：目に見えない内容、目に見える具体的な「物」（Ｎの代わり）
・もの：目に見える具体的な「物」

➣「こと」も「の」も使える
例）きのう、大学の前で事故があったこと／のを知っていますか。
例）この前、言ったこと／のを覚えていますか。
例）私は泳ぐこと／のが好きです。

➣「こと」しか使えない
・後ろに「です・だ・である」が来る場合
例）私のしゅみは料理をすることです。
例）私の仕事は日本語を教えることだ。
・後ろに「伝達動詞」（言う、話す、伝える、知らせる　など）が来る場合
例）今日、クラスに行けないことを先生に伝えてください。
※「こと」の前に、「という」を使うこともある。
例）今日、クラスに行けないということを先生に伝えてください。
・後ろに「思考動詞」（思う、考える　など）が来る場合
例）来月からアルバイトをすることを考えている。
・「こと」の文型：cf.コラム

➣「の」しか使えない
・名詞（Ｎ）の代わり
例）このズボンは少し大きいです。もっと小さいの（＝ズボン）はありませんか。
・後ろに「感覚動詞」（見る、見える、聞く、聞こえる　など）が来る場合
例）となりの部屋で歌を歌っているのが聞こえた。
・後ろに「待つ、手伝う、やめる、じゃまする　など」が来る場合
例）田中さんが料理を作るのを手伝ってくれた。
例）仕事が終わるのを少し待ってください。
・強調の場合「～のは～だ」
例）クラスに遅れたのは、電車が遅れたからだ。

➣「の」のほうがいい
・「～のがＡ／Ｎ」
例）アンナさんは漢字を覚えるのが早い。
例）ヤンさんはギターをひくのが上手だ。
例）私は歌を歌うのが趣味だ。

➣「もの」しか使えない
・具体的な「物」
例）何かおいしいものを食べに行きましょう。

➣「こと」を使った文型
・V（る／た）ことがある
例）北海道に行ったことがある。
例）ときどき、この店で昼ごはんを食べることがある。
・V（る）ことができる
例）私はスペインダンスをおどることができる。
・V（る）ことにする
例）毎日、ジョギングをすることにした。
例）毎日、30分歩くことにしている。
・V（る）ことになる
例）来年、留学することになった。
例）ここでは、ネットが使えないことになっている。

1 私の仕事は日本語を教える｛a.の　 b.こと｝だ。
2 時間がないので、きょうのパーティーに行く｛a.の　b.こと}をやめた。
3 きのう、山田さんが田中さんの家から出てくる｛a.の　b.こと｝を見た。
4 この写真は母が残した大切な｛a.こと　 b.もの｝だ。

1 cf.機能１
2 cf.機能１
3 cf.機能１
4 cf.コラム