84[の]②
基本情報
使い分けが必要な文法・文型
・こと21[こと]
・もの
機能
機能1★: 名詞化
V+の→N
Aい/Aな+の→N
機能1用例:
例1.きのう、大学の前で事故があったのを知っていますか。
例2.アンナさんは漢字を覚えるのが早い。
例3.このズボンは少し大きいです。もっと小さいの(=ズボン)はありませんか。
例4. 私がきらいなのはやさいです。
機能1と使い分けが必要な文法・文型:
・こと
・もの
機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例5.知っていることを話してください。
例6.きのう、大学の前で事故があったことを知っていますか。
例7.今日、クラスに行けないことを先生に伝えてください。
例8.私のしゅみは料理をすることです。
例9.この店はケーキがおいしいことで有名です。
例10.大学を卒業したら、好きなことをしていきたい。
例11.山田さんのお姉さんが歌手であることを知っていますか。
例12.何かおいしいものでも食べに行きましょう。
機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
・の:目に見えない内容、目に見える具体的な「物」(Nの代わり)
・こと:目に見えない内容
・もの:目に見える具体的な「物」
➣「こと」も「の」も使える
例)きのう、大学の前で事故があったこと/のを知っていますか。
例)この前、言ったこと/のを覚えていますか。
例)私は泳ぐこと/のが好きです。
➣「こと」しか使えない
・後ろに「です・だ・である」が来る場合
例)私のしゅみは料理をすることです。
例)私の仕事は日本語を教えることだ。
・後ろに「伝達動詞」(言う、話す、伝える、知らせる など)が来る場合
例)今日、クラスに行けないことを先生に伝えてください。
※「こと」の前に、「という」を使うこともある。
例)今日、クラスに行けないということを先生に伝えてください。
・後ろに「思考動詞」(思う、考える など)が来る場合
例)来月からアルバイトをすることを考えている。
・「こと」の文型:cf.コラム
➣「の」しか使えない
・名詞(N)の代わり
例)このズボンは少し大きいです。もっと小さいの(=ズボン)はありませんか。
・後ろに「感覚動詞」(見る、見える、聞く、聞こえる など)が来る場合
例)となりの部屋で歌を歌っているのが聞こえた。
・後ろに「待つ、手伝う、やめる、じゃまする など」が来る場合
例)田中さんが料理を作るのを手伝った。
例)仕事が終わるのを少し待ってください。
・強調の場合「~のは~だ」
例)クラスに遅れたのは、電車が遅れたからだ。
➣「の」のほうがいい
・「~のがA/N」
例)アンナさんは漢字を覚えるのが早い。
例)ヤンさんはギターをひくのが上手だ。
例)私は歌を歌うのが趣味だ。
➣「もの」しか使えない
・具体的な「物」
例)何かおいしいものを食べに行きましょう。
確認問題
1 私の仕事は日本語を教える{a.の b.こと}だ。
2 時間がないので、きょうのパーティーに行く{a.の b.こと}をやめた。
3 きのう、山田さんが田中さんの家から出てくる{a.の b.こと}を見た。
確認問題の説明
1 cf.機能1
2 cf.機能1
3 cf.機能1