31[しか(~ない)]
基本情報
使い分けが必要な文法・文型
機能
機能1★: 限定
機能1用例:
例1.30分しか勉強しなかった。
例2.パーティーには田中さんしか来なかった。
機能1と使い分けが必要な文法・文型:
・だけ
・ばかり
機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例3.30分だけ勉強した。
例4.パーティーには田中さんだけ来た。
例5.やさいだけ食べなかった。
例6.子どもは甘いものばかり食べている。
機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
しか~ない:限度(否定的な述べ方)→不十分である
例)田中さんしか来なかった→他の人は来なかった。田中さんでは不十分だった。
だけ:限度(肯定的な述べ方)
例)田中さんだけ来た。→他の人は来なかった。
ばかり:Nが多い
例)甘いものばかり食べている。→食べているもので、甘いものが多い。
※「だけ」と「しか~ない」の意味はほぼ同じだが、「限定」を強調したい場合は、「しか~ない」を使う。
例)出発まで1分しかない。
※「だけ」と「ばかり」は意味が似ているが、「だけ」は限定の意味を表し、「ばかり」は「限定されていることが多い」という意味を表す。
コラム
➣「(V)動詞+しかない」
例)試験が終わった。あとは結果を待つしかない。
➣助詞+「しか」
「はしか」×→「はしか」
「がしか」×→「がしか」
「もしか」×
「をしか」×→「をしか」 例)やさいは、トマトしか食べない。
「(に)しか」 例)海(に)しか行かない。
例)プレゼントは、母にしかあげない。
「でしか」 例)海でしか泳がない。
「としか」 例)田中さんとしか遊ばない。
「までしか」 例)駅までしか歩かない。
「からしか」 例)田中さんからしかプレゼントをもらわなかった。
・意味解釈に問題がない場合は、助詞の省略は可能
例)海(に)しか行かない
・意味解釈に問題がある場合は、助詞の省略は不可能
例)プレゼントは、母しかあげない。→母があげる
例)プレゼントは、母にしかあげない。→母にあげる