目次

49[Vてある]

基本情報

1.旧JLPT該当級:4
2. 品詞: 複合動詞⑧[動詞のタイプ]
3. 前接: V(動詞)⑥[動詞活用] 
4. 意味: できごとの結果の状態

使い分けが必要な文法・文型

・Vている51 [Vている]
・Vておく52[Vておく]

文型を使う上で理解が必要な情報

                    動詞のタイプ⑧[動詞のタイプ]

1)動きがある動詞 2)動きがない (状態)動詞
Nをとらない動詞
【ある、いる、
できる、似る、
似合う】
①動きがしばらく続く動詞(動作動詞) ②動きが短い動詞(変化/瞬間動詞)
①-1
Nをとる動詞
①-2
Nをとらない動詞
【歩く、寝る】
②-1
Nをとる動詞
【かぶる、着る】
②-2
Nをとらない動詞
①-1-1
自他のペアがない
【食べる、 書 く】
①-1-2
自他のペアがある
【消す、
つける】
②-2-1
自他のペア がない
【死ぬ、
結婚する】
②-2-2
自他のペアがある
【消える、つく】

機能

機能1★:できごとの結果の状態が続いている

※動詞のタイプ: 動きがある動詞①-1の動詞を使う

機能1用例:

例1.教室の電気がつけてある。
例2.ここに住所が書いてある。

機能1と使い分けが必要な文法・文型:

・Vている(※動詞のタイプ:Vには動きがある動詞の②動きが短い動詞を使う)
・Vておく

機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:

例3.教室の電気がついている。
例4.田中さんはコートを着ている。
例5. 山田さんは結婚している。
例6. 来週までにこの本を読んでおく。
例7. お弁当を作っておいた。

機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:

・「Vてある」と「Vている

動作主(動きをする人) 動き・変化 結果
Vている × 電気がついた 電気がついている
Vてある 先生が 電気をつけた 電気がつけてある


・「Vてある」と「Vておく
Vておく:目的のために、準備をする
例)来週までにこの本を読んでおく。
Vてある:準備が出来ている状態
例)#来週までにこの本が読んである。
例) この本はもう読んである。

コラム

➣無意志的できごとに「Vている」を使う
 意志的できごとに「Vてある」を使う
例)電気がついている(無意志的できごと)
例)電気がつけてある(意志的できごと)

➣否定形 ⇒ 「Vてない」

➣過去形 ⇒ 「Vてあった」

確認問題

1 テニスの試合は、もうはじまって{a.ある  b.いる}。
2 子:おべんとうは?
 母:もう作って{a. ある  b.いる}よ。かばんの中、見て。
3 車は家の前に{a.止まって  b.止めて}ある。

確認問題の説明

1 cf. 動詞のタイプ(はじまる⇒1)②-2-2)
2 cf.動詞のタイプ(作る⇒1)①-1-1)
 「作ってある」⇒結果状態が続いている
 「作っている」⇒動きが続いている
3 cf. 動詞のタイプ(止める⇒1)①-1-2)