・前件/後件⑬[文のタイプ]
前件=2節からなる複文の前の節
後件=2節からなる複文の後の節
V/A/N普通形(※Aな、Nな)
例1.勉強したのに、合格できなかった。
例2.きょうは、日よう日なのに、仕事に行かなければならない。
例3.暑いのに、田中さんはセーターを着ている。
・が(けど、けれど、けれども)
・ても/でも
例4.すしはおいしいですが(けど)、高いです。
例5.勉強はしたが(けど)、よく分からなかった。
例6.雨が降っているが(けど)、あまり寒くない。
例7.ストーブをつけても、さむい。
例8.練習は、むずかしくても、続ける。
例9.あした、雨じゃなくても、山へ行かない。
のに:事実的な逆接
逆接の意味が強い
前件から期待される結果ではない意味(後件)になる。そこから、後件が「不満」や「おどろき」を表すことがある
後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない
が:書くときにも話すときにも使う
逆接の意味が弱い
けど:話すときに使う
ても/でも:仮定的な逆接
「のに」と「が(けど)」
例)あした、日よう日なのに、学校に行きますか。→質問の場合は×
例)あした、日よう日なのに、学校に行きますか。→「おどろき」の場合は〇
例)あした、日よう日だが(けど)、学校に行きますか。〇
例)もう12時なのに、もう少しインターネットを見たい。×
例)もう12時だが(けど)、もう少しインターネットを見たい。〇
例)くもっているのに、雨がふらないかもしれない。×
例)くもっているが(けど)、雨がふらないかもしれない。〇
「のに」と「ても/でも」
例)時間があるのに、行きません。→時間があります。しかし、行きません。
例)時間があっても、行きません。→たとえば、時間があります。それでも、行きません。
Vる形(辞書形)⑥[動詞活用]
例10.このナイフはくだものを切るのに使う。
例11.このナイフはくだものを切るのに便利だ。
・ために
例12.旅行をするためにアルバイトをしている。
例13.家族のためにがんばる。
のに:後件には、「使う」、「役立つ」、「便利だ」、「必要だ」を一般的に使う。
「V」(動詞)のみと使う。
※Nに:動作を表す「N」(名詞)なら使える。
例)この袋は保存に便利だ。
ために:「V」(動詞)(例10)とも「N」(名詞)(例11)とも使える。