61[ても/でも]
基本情報
使い分けが必要な文法・文型
文型を使う上で理解が必要な情報
・V「て」形
例)飲んで、買って、食べて、して など
例)飲まなくて、買わなくて、食べなくて、しなくて など
いA「て」形
例)さむくて、むずかしくて、よくて など
例)さむくなくて、むずかしくなくて、よくなくて など
なA/N
例)ひまでも、雨でも など
例)ひまじゃなくて、雨じゃなくて など
・前件/後件⑬[文のタイプ]
前件=2節からなる複文の前の節
後件=2節からなる複文の後の節
機能
機能1★: 逆接
前の内容(前件)から予測されないことになる(後件)
機能1用例:
例1.ストーブをつけても、さむい。
例2.ストーブをつけなくても、あたたかい。
例3.練習は、むずかしくても、続ける。
例4.練習は、むずかしくなくても、続けない。
例5.パーティーは、ひまでも、行かない。
例6.パーティーは、ひまじゃなくても、行く。
例7.あした、雨でも、山へ行く。
例8.あした、雨じゃなくても、山へ行かない。
機能1と使い分けが必要な文法・文型:
・たら
・のに
機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例9.ストーブをつけたら、あたたかくなった。
例10.ストーブをつけなかったら、あたたかくならない。
例11.練習は、むずかしかったら、続けない。
例12.練習は、むずかしくなかったら、続ける。
例13.パーティーは、ひまだったら、行く。
例14.パーティーは、ひまじゃなかったら、行かない。
例15.あした、雨だったら、山へ行かない。
例16.あした、雨じゃなかったら、山へ行く。
例17.勉強したのに、合格できなかった。
例18.きょうは、日よう日なのに、仕事に行かなければならない。
例19.暑いのに、田中さんはセーターを着ている。
機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
・ても/でも:仮定的な逆接
・たら:前件のできごとの成立で、後件のできごとの成立が決まる。
・のに:事実的な逆接
前件から期待される結果ではない意味(後件)になる。そこから、後件が「不満」や「おどろき」を表すことがある
「ても/でも」と「たら」
例)時間があっても、行きません。
例)時間があったら、行きます。
「ても/でも」と「のに」
例)時間があるのに、行きません。→時間があります。しかし、行きません。
例)時間があっても、行きません。→たとえば、時間があります。それでも、行きません。
コラム
➣「Nでも」には例示(「たとえば~」)の意味もある。
例)お茶でも(=たとえば、お茶)飲みませんか。
例)天気がいいから、お散歩でも(=たとえば、お散歩)しませんか。
➣QW+助詞+でも:「すべて~」cf. 105[も]
・なんでも/なにとでも/なんででも
・だれでも/だれとでも/だれにでも/だれからでも
・どこでも/どこへでも/どこにでも/どこででも/どこからでも/どこまででも