目次
11[が]①
基本情報
使い分けが必要な文法・文型
文型を使う上で理解が必要な情報
・新しい情報 /古い情報
主語=古い情報 [助詞] 述語=新しい情報
主語=新しい情報[助詞] 述語=古い情報
機能
機能1:主語(主格)
用法1★:主語(主格)=新しい情報
主語=新しい情報[が]述語=古い情報
機能1用法1用例:
例1.田中さんが先生だ。
例2.子どもがにわで遊んでいる。
機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型:
・助詞「は」
機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例3.田中さんは先生だ。
例4.子どもはにわで遊んでいる。
機能1用法1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
助詞[が]:①主語=新しい情報(主語にQW)/述語=古い情報
②文=新しい情報
①田中さんが先生だ。 ← だれが先生?
主語 述語
新しい情報 古い情報
①子どもがにわで遊んでいる。 ← だれがにわで遊んでいる?
主語 述語
新しい情報 古い情報
②子どもがにわで遊んでいる。 ← 何が起きている?
新しい情報
助詞[は]:主語・主題=古い情報/述語=新しい情報(述語にQW)
田中さんは先生だ。 ← 田中さんは何?
主語 述語
古い情報 新しい情報
子どもはにわで遊んでいる。← 子どもは何をしている?/子どもはどこで遊んでいる?
主語 述語
古い情報 新しい情報
用法2★★:おどろき
機能1用法2用例:
例5.あっ、ねずみがいる! ← おどろき
機能2★:動きの対象(目的語)
機能2用例:
例6. 田中さんは歌が上手だ。
例7.わたしはくだものが好きだ。
例8.わたしは水が飲みたい。
例9.アンさんは日本語ができる。
例10.ヤンさんは日本語がわかる。
機能2と使い分けが必要な文法・文型:
・助詞「を」
機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い:
※一般的に、動きの対象に助詞「を」を使う。
例11.くだものを食べる。
例12.日本語を話す。
例13.水を飲む。
※対象に助詞「が」を使うのは次の場合:
①能力を表す形容詞(上手、下手、得意、苦手 など) ⇒ 例6.
②感情を表す形容詞(好き、きらい、ほしい など) ⇒ 例7.
③Vたい ⇒ 例8.
④可能V (できる、Vれる/Vられる など) ⇒ 例9.
⑤感覚V (見える、聞こえる、わかる など) ⇒ 例10.
コラム
➣「(場所)に(N)がある/いる」と「(N)は(場所)にある/いる」
新しい情報 新しい情報
例)つくえの上にパソコンがある。 ← つくえの上に何がある?
例)部屋に犬がいる。 ← 部屋に何がいる?
例)パソコンはつくえの上にある。 ← パソコンはどこにある?
例)犬は部屋にいる。 ← 犬はどこにいる?
➣「N1はN2が~」文:N2はN1の部分や特徴
例)東京(N1)は物価(N2)が高いです。 ×東京の物価が高いです。
例)北海道(N1)は冬(N2)が寒いです。 ×北海道の冬が寒いです。
例)田中さん(N1)は髪(N2)が長いです。 ×田中さんの髪が長いです。
例)日本語(N1)は漢字(N2)が難しいです。 ×日本語の漢字が難しいです。
➣「主語(主体)に」cf.80[に] (機能7:動作の主体)
※主体に「に」を使う場合:
・所有の所有者=人
例)わたしに(は)夢がある。→わたしの夢
・述語【用語の説明】に「可能」、「思考」(「わかる」など)、「感覚」(「感じる」など)の動詞が使われる文
例)田中さんに(は)そんなことはできない。
・「受け身」文、「使役の受け身」文、「Vてもらう」文の主体
例)弟は母に叱られた。⇔母が/は弟を叱った。
➣主節と従属節の主語が異なる場合、従属節の主語に「が」を使う。⑬[文のタイプ]
例)これは母がくれたプレゼントです。
これ=主節の主語
母=従属節の主語
確認問題
1 どの人{a.は b.が}田中さんですか。
2 お誕生日{a.は b.が}いつですか。
3 あの家{a.は b.が}窓{a.の b.が}大きいです。
4 あそこに、お金{a.は b.が}落ちています!
5 新しいパソコン{a.を b.が}欲しいです。
確認問題の説明
1 cf.機能1用法1
2 cf.機能1用法1
3 cf. コラム
4 cf.機能1用法2
5 cf.機能2