目次
119[Vる]
基本情報
使い分けが必要な文法・文型
文型を使う上で理解が必要な情報
・動詞のグループ(辞書形)
動詞グループ1
・かう、まつ、とる など
・よむ、よぶ、しぬ など
・かく、およぐ など
・はなす など
動詞グループ2
・たべる、ねる など
・みる、おきる など
動詞グループ3
・する
・くる
・動詞のタイプ⑧[動詞のタイプ]
1)動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞、②動きが短い動詞
2)動きがない動詞
機能
機能1★: (動きがある動詞/動きがない動詞)未来
機能1用例:
例1.来月、旅行に行く。
例2.田中さんはこれからごはんを食べる。
例3.日よう日、映画を見る。
例4.そとの電気は、(これから)7時につく。
例5.先生はこれからしばらく研究室にいる。
機能1と使い分けが必要な文法・文型:
・Vた
・Vている
・Vない
機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例6.田中さんは、さっき、ごはんを食べた。
例7.部屋の電気がついた。
例8.山田さんの家に犬がいた。
例9.田中さんは、(今)ごはんを食べている。
例10.となりの部屋の電気がついている。
例11.来週の旅行に行かない。
例12.あした、ここにはだれもいない。
機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
Vる: Vの動きをこれからする/状態がこれから存在する→例1-5
Vた:Vの動き/状態が完了した→例6-8
V ている: Vの動きがいま続いている
①動きがしばらく続く動詞:動きが続いている→例9
②動きが短い動詞:結果が続いている→例10
Vない:Vの動きをこれからしない/Vの状態はこれから存在しない→例11、例12
機能2★:(動きがある動詞/動きがない動詞)くりかえし(いつも、毎日・・・)
機能2用例:
例13.毎日、6時に起きる。
例14.朝、いつもパンを食べる。
例15.田中さんはいつも勉強する。
例16.そとの電気は、(いつも)7時につく。
例17.先生はいつも研究室にいる。
機能2と使い分けが必要な文法・文型:
・Vている
①動きがしばらく続く動詞:動きのくりかえし
②動きが短い動詞:結果のくりかえし
・Vない
機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例18.朝、いつもパンを食べている。→①
例19.田中さんはいつも勉強している。→①
例20.この部屋の電気は、いつも、消えている。→②
例21.私は、いつも朝ごはんを食べない。
例22.この部屋の電気はいつもつかない。
例23.この部屋に、いつもいすがない。
機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い:
「Vている」:
※動きがしばらく続く動詞に関しては、VているとVるの大きな違いはないが、「最近」を使うと、 「V ている」のほうがいい。
例24.田中さんは、最近、フランス語を勉強している。
※動きが短い動詞に関しては、Vているは結果のくりかえしを表すことができる(例20)が、 Vるは動きの瞬間しか表せない(例25)。
例25.この部屋の電気は、いつも、消える。
「Vない」:いつも/よく/ときどき、Vの動きをしない/Vの存在がない
機能3★:(動きがない動詞)現在
機能3用例:
例26.部屋にいすが4つある。
例27.学生は研究室にいる。
機能3と使い分けが必要な文法・文型:
・Vた
・Vている
・Vていない/Vない
機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例28.田中さんは、さっき、ごはんを食べた。
例29.田中さんは、今、映画を見ている。
例30.この部屋の電気は、今、消えている。
例31.田中さんは、今、テレビを見ていない。
例32.この部屋の電気がついていない。
例33.この部屋にいすがない。
機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い:
Vた:Vの状態が完了した→例28
Vる:Vの状態がいま存在する(動きがない動詞)→例26、例27
Vている:Vの動きがいま続いている(動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞)→例29
Vの結果がいま続いている(動きがある動詞:②動きが短い動詞)→例30
Vていない:Vの動きがいま続いていない(動きがある動詞:①動きがしばらく続く動詞)→例31
Vの結果がいま続いていない(動きがある動詞:②動きが短い動詞)→例32
Vない:Vの状態がいま存在しない(動きがない動詞)→例33
「Vる」と「Vている」
Vる:意味/機能 | Vている:意味/機能 | |||
---|---|---|---|---|
未来 (これから) | くりかえし (いつも、よく など) | 現在 | 現在 | |
動きがしばらく続く動詞 | 〇 (たべる) | 〇 (たべる) | × | 〇 動きが今続いている(たべている) |
動きが短い動詞 | 〇 (つく) | 〇 (つく) | × | 〇 結果状態が今続いている(ついている) |
動きがない動詞 | 〇 (いる) | 〇 (いる) | 〇 (いる) | × |
コラム
➣「Vる」(辞書形)は「Vます」の普通形である。くだけた会話では、「Vる」は「Vます」の代わりに使われる。
➣「Vる」(辞書形)の文型
・Vるの
例)日本語は聞くのがむずかしい。
・Vること
例)私のしゅみは映画を見ることです。
・Vることがある
例)一人で旅行に行くことがある。